「ニューロダイバーシティ的ものに対して、近年で世間的な認知がグンと増した。逆を言えば、少し前まではその個性に対して今以上に偏見があったことと、同時にそこを疑問視している視点もあったことがグラデーション的に描かれている作品。
『今』の視点から見ると『過去の過渡期』のようだが、実際は現在もまだ過渡期の中にあると考えると、今後の展開をどう描いていくのかがとても楽しみ。」
「ここ数年世を映してか『子どものころから抱える生きづらさ』にフォーカスした作品が目立つようになったなと感じていましたが、その生きづらさの先について、絵柄の雰囲気とは裏腹にここまで残酷に描いた作品はなかったのではないかと思います。
笑い事にできない、茶化せない。これは私の知らない街角の隙間に確かにある現実なのかもしれない。目を離せないのは野次馬根性なんだろうか、目を逸らしたいのに逸らせない。ストーリーで起きることを拒否すべきか受容すべきか、読んでいるとずっと迷いがつきまといかなりキツイです。幼いみいちゃんがもし側にいたら、私は心から受け入れられない気がする。でも山田さんがみいちゃんに救われた瞬間やふたりで笑い合った時間まで否定したくない。どうしたって救われないだろうという諦めの気持ちは最初からあるのですが、それでもどうか幸せになってほしい、愛されてほしいと祈るような気持ちで読み進めました。
絵柄のかわいさでえげつなさを隠しきれていないのですが、かわいくなかったら読むの無理です。しかし、躊躇わせずにどんどん読ませるマンガとしての底力たるや。おすすめしたいかと言われるとたしかにどんな顔して勧めればいいのか迷うところですが、このような作品が今あることを無視できないです。最後まで見守りたい。」