選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2026一次選考作品

『ファヴェーラの漫画家』樽路実、萩本創八

  • 「どうしても似通ったリストの使い回しになってしまい、賞の独自性を出すことがだんだん難しくなってきた昨今、まだネット等であまり注目されてない(と思われる)本作を推す。30歳になってもプロマンガ家になれない竹井は、夢を諦めるつもりでブラジル・サンパウロを旅する。迷い込んだファヴェーラ(スラム街)で出会った少年ジョアンは、極貧の底で『日本のマンガカ』になることを夢見ていた。原石のようなジョアンの才能と情熱に打たれた竹井は、彼にマンガを教え始めるが、ギャング抗争が日常であるフェヴェーラの厳しい現実が、二人の前に立ちはだかる......。昨年5月に出た第1巻ではまだどうかと思ったが、10月に出た第2巻で『推せる』と思った。『メダリスト』に師弟関係の形が似ていると言われればその通りで、今後の課題になりそうだが、決してネタの新奇さだけじゃない、くそ真面目な良作です。」

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