選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2026一次選考作品

『名前のない病気』宮川サトシ

  • 「この漫画を読んだ時、『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』や宮川先生への見方が変わりそうになり、自分の感覚がこんなに簡単に揺らぐのかと愕然としました。東村アキコ先生が『かくかくしかじか』を描くまでに長い年月を要したように、作者が語らなかった、いないものとしてきた事を物語としてアウトプットするまでには、『人生や家族は素晴らしいものだ』というエッセイ漫画を描く必要があったのか?と思い、ただ読み続ける、受け取り続ける他ない自分は何とも言えない虚無感?の様なものや、この漫画を面白いと思う事への罪悪感?の様な事を感じました。一区切りごとに新たな視点で展開させる手腕に描き手としての冷静さも感じ、その度ただ唸ってしまいます。それに対しこのような拙い文章しか書けない事に心苦しく思いますが、拙くても強く強く推したい、そんな作品です。もしこの漫画が救いの無い終わりを迎えても、この作品を読んでこれからの人生を生きたいなと思いました。」

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