「少しでも多くの人に届くようにという気持ちを込めて、今年も投票させていただきました。言葉にした瞬間に零れ落ちてしまうものがあるのに、どうして言葉にしなければならないのか?と特大の矛盾を抱えながら書いています。このコメントを読むのを止めて、今すぐ購入に走って間違いありませんので、ぜひ。これ以降は蛇足ですので、まずは作品を読むことを強くおすすめします。わからないままを受け容れるということについて、ずっと考えています。私たちはどうにも得体の知れないものが怖くて、言葉を引きずり出して、すべてに名前をつけては納得したつもりになっている。あなたはあなたで、わたしはわたしでしかないのに。それ以上でもそれ以下でもなく、それがすべてのはずなのに。理解したい、理解されたいと思うこと。けれど、どうしてもわからないこと。言葉にしてほしいと思うこと。言葉にしなくてもわかってほしいと思うこと。これでいい、これがいいと思っているはずなのに、何度も揺らぐこと。あなたが、わたしが、こうして揺れていることこそが、きっと何よりも大切なのだということ。それを静かに教えてくれる作品だと思います。林先生、これは、答えがなくて、終わりがなくて、本当にどうしようもなく、果てしないことを描こうとしているのではありませんか...?この時代に、この作品が生まれたことに感謝します。そして、この先も不変で、不朽の作品として残っていきますように。どうかそんな世の中であり続けることを切に願います。最後になりますが、昨年電子版カバーを6巻分描き下ろし(!)されていて、電子版と紙単行本で表紙イラストが異なるのも見どころです。どちらもとっても素敵なイラストなので、ぜひ両方並べて、一緒にゆらゆらしながら楽しみましょう。」