選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2025一次選考作品

『スーパースターを唄って。』薄場圭

  • 「文字が視神経から脳を通って、心にストンと落ちた瞬間、ちょっと笑えて、直後に涙が止まらなくなる。そんな感情がコントロールできなくなる読書体験が2度だけあって、そのひとつが昨年の最新刊でした。ステージの上から死ぬ気で歌ってくるマンガに、僕らはもう傍観者ではいられなくなる、ギラギラした抜き身の美しい物語。」

    「理不尽や敵意、そういったものに対して怒り、戦う。伝えたいことが胸の内に、形にならずに溢れている。何者かになりたい。強い人間になりたい。そんな若かりし頃に持っていた情熱のようなものを思い起こさせてくれた作品。タフな世界に生きる登場人物の紡ぐ、作中のリリックには痺れました。おすすめです。是非ご一読を。」

    「底辺、貧困のなかから生まれる友情と、音楽。この世界観は昔より現代の日本では当たり前になってきているかもしれない。貧困や暴力、まさかの売人の主人公でスタートする何よりも『熱い』話に心がすぐに持っていかれる。」

    「やるせない、救われない、到底ハッピーエンドになるとも思われない作品なのに、何故か行く末を見届けたい気持ちになる不思議な作品です。」

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