選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2024一次選考作品

『僕の妻は感情がない』杉浦次郎

  • 「SF枠。ロボット、もし我々の社会に、我々が作り出した非人類知性がいたらどうなんだろうね、ってことをしれっと描いて見せるドSFになった。いつの間にか。最初はコメディ色が強かったように思うんだけど、段々とコメディとキャラクターが必要とする周辺領域を、丁寧に(でもちょっと挑発的に)埋めていったら、いつの間にか本格SFになっていた感じだ。最初からそれを主題にしようとしていたのではなくて、結果的にそうなった感じがする。『じゃあどうなるんだ?』っていう思考の匂いがする。消費家電として買えるロボットを、自分の妻として両親に紹介するあたりとか、その受け入れられ方の空気とか、そういうニーズがあるならちゃんとロボットの権利的なものも、ちゃんとサポートしようというメーカーと社会であるとか、『今ここにはないけど、仮にそうなったらそうなるだろうし、そうなったほうが健全であろうなぁ』という事柄を、そのコンフリクト含めてきまじめ?に描いてるのが面白い。一気読みするなら今かな。2024年に『ニセモノの錬金術師』も単行本になるし、非常に楽しみではある。」

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