選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2024一次選考作品

『鍋に弾丸を受けながら』森山慎、青木潤太朗

  • 「読む前は、某ハイパーハードボイルドなやつみたいなのかな、と想像していたんですが、それとは良い意味で違っていた。自分も常日頃から食を知るには風土や土地ならではの文化を知ることが大事と言っているので、世界的にもそういうのがあって、しかも裏付けとともに知ることができて非常に知識欲が満たされて楽しい。」

    「食べ物系のマンガは多々読んできましたが、危険な場所を二次元の解釈にしてほのぼの系のマンガとして読めるのは、コンセプトが面白いですね。二次元なら絶体絶命もなんなく乗り越えて行くのかなと思いつつ。あと、出てくる食べ物が興味深く楽しく読めます。」

    「治安の悪い場所の料理は20点か100点以上という理論に従って、釣り好きである著者が世界のアレな場所に立ち入った時に食べた食事の話をする旅モノとしても料理のレポートとしても秀逸な作品。無理に危険な所に行くというような話ではなく、友人知人の縁で連れて行かれたその場所は......という形式なので迷惑系の何かを見るような不快感もなく、ひたすらに友人がこの前行った場所がさぁ......という興味深い話を聞かせてくれる、そんな楽しさのある作品かと。」

    「語り手と関係者たちを美少女に変換し、危険地域を含む海外での飲食や交遊を描く異色ノンフィクション。鋭い視座とユニークな題材を伴う内容は、スリリングな文化論エッセイになり得ている。」

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