選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2024一次選考作品

『戦争は女の顔をしていない』小梅けいと、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ、速水螺旋人

  • 「そして戦争。まだ、そしていまも続く戦争にまつわる絵物語。なんでこの国では、これがマンガで読めてしまうんだろうと本当に不思議に思う。語られる彼女らの戦争を巡るお話には、圧倒ですらなく、ただ茫洋としてしまう。あまり巨大な何事かの、ごくごく一断片でしかないはずのもの、それでも、ひとりの人間にとっては大きすぎるし不可解すぎる。書籍で読んだときはあまりに突拍子もなさすぎて Sudden Fiction なんじゃねえかと思わされたが...マンガで読んでもやっぱりその事態の突拍子もなさを受け止めるのは難しいと思う。女であることを隠して(表明せずに)士官として(!?)軍艦に乗りました、とかしれっと言われてもちょっと受け止めがたいです...。」

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