選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2024一次選考作品

『砂の都』町田洋

  • 「二度と会えない人、叶わなかった思い、伝えられなかった言葉など、この世は悲しい夢のかけらでできていている。このマンガを読むとそんな印象をうけます。でも、思い続けること、伝えることで叶うことも描いていて、あきらめず伝えることの大切さを同時に教えてくれてるように感じます。忘れられない後悔を抱えて生きている。」

    「町田先生の作品は毎回読むたびに『この世界に行きてぇ』と思わせてくれます。読後の爽やかさ、余韻も相変わらず良かったです。世界設定はファンタジーなのに話の軸は誰にもあるようなテーマを不意に突いてくるので、読む時の年齢によって感じ方が変わると思います。歳を重ねて読み返して新しい何かを改めて感じ取れるような作品です。」

    「たむらしげる作品を今風に仕上げたような独特のタッチが優しい中に少し不穏な雰囲気を漂わせています。何かあるようで、何もないようにも見える。作品の匂いが良くて、通してさらっと読めてしまう名作。」

    「お勧めされていたので気になった本作、大変読みやすくて素敵な雰囲気を堪能できます。極限まで情報量を絞った線画がジリジリ焼き付くような夏の日差しをよく表現出来ていて、これ以上ない描き方だと思いました。人の命と時間=砂の儚さになぞらえた本作は、読んだ人それぞれの解釈ができるように余地を残してくれるような隙間があって、ほろほろとしていてノスタルジックな気分になる作品。」

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