選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2023一次選考作品

『真夏のグレイグー』井上智徳

  • 「この世界の終わり感のあるストーリー好きです。その中で戦う女子高生たち。パニック物はこの後どうなるのかと期待してしまいます。」

    「パルプ・フィクション的かつレオン的(雑誌ではなくて、映画の方の)な無国籍ロリ活劇『CANDY&CIGARETTES』を足かけ5年、全11巻で2021年に完結させた作者が、こんどは田んぼ広がるつくば市郊外を舞台に世界終末SFアクションを連載開始。荒唐無稽をリアルにみせるお手の物の大風呂敷、そしてかわいい女の子たちは健在。今回は『話せばわかる』が通用せず、倫理的葛藤もまるでない無機的なナノマシン(暴走AIみたい)が相手ということで、緩急の「緩」なき息もつかせぬアクションまたアクションが最高速度で爆走する。動画配信、サバゲー、大臣ご令嬢、スポーツといったキャラを割り振られたJKたちが、それぞれの能力を駆使して縦横無尽、疲れもみせず弱音も吐かず、機転を利かせてピンチを脱するハラハラ展開はやっぱりお見事。既刊3巻。どこまで盛り上がてくれるのかが楽しみ。」

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