選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2023一次選考作品

『平和の国の島崎へ』瀬下猛、濱田轟天

  • 「平和な国日本で、見た目はごく普通な男に見える島崎。しかし彼の過去は壮絶なものだった。それまでののほほんとした姿から一転、初めて見せた鋭い眼光に引き込まれました。」

    「テロリストに拉致され戦闘員として使役されていた彼が日本へ戻ってきた。こう書くのは簡単だが、日本へ馴染みゆく日常と垣間見える戦闘スキルを、鮮やかかつ自然に描いてしまう手腕が素晴らしい。不気味なカウントダウンとともに続きを楽しみにさせてくれる怪作。」

    「『戦闘工作員』として育てられた男がやっとこ日本に帰ってきて平和に過ごしたい、というなかなか壮絶な設定ですが、なぜかスッと入ってくる。要所要所で光る、工作員の『本物っぽさ』の賜物か。島崎~、幸せになってくれ頼む~~~(懇願)。」

    「9歳で国際テロ組織に拉致され、戦闘工作員となった島崎は、30年を経て脱出し、日本に戻る。しかし組織の追手が......。第1話にして『島崎真悟が戦場に戻るのは340日後』と宣言されるタイムリミット・サスペンス。島崎を只者ではないと見抜いたヤクザや公安にも監視される中、必死で『日常』を取り戻そうとする哀切な姿と、裏腹にキレキレのアクションから目が離せない。」

    「一見ファブルっぽい設定ですが、似て非なる作品です。コメディ色が薄く、その分、人の悲哀を多めに描かれています。ジャンルとしてもリアルファンタジーなのかリアルなのか...平和と正義、すぐ近くにあるものがものすごく遠くに感じることができるのが良いです。あと島崎さん、カッコいい。」

    「なんとなくファブル臭がするが、そこはモーニング!ヤンチャな部分を抑えた大人な作品になっている。まだ一巻(2022年中)ということもあり、期待も込めて。」

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