選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2023一次選考作品

『ブランクスペース』熊倉献

  • 「とにかく不思議なお話で、熊倉先生のオリジナリティ溢れる才能に感動すら覚えます。最終巻ではいよいよドラマチックな展開にはなるものの、絵柄としてはかなり異質なものになっていてとても面白いです。そんな中にも登場人物の成長や友情がとても丁寧に描かれていて素晴らしい!」

    「人間の思考が、物理的には存在しないものを作り出す。そしてその『存在しないもの』が、ひとの人生を揺り動かす。これって『物語』そのものではないか。人間が生きるために必要な想像力/創造力を、象徴的にマンガ化した傑作。」

    「藤子不二雄先生ではありませんが、例えるならSF(すこし不思議)です。ありそうでなさそうな話なのに現実離れし過ぎていないところが、また次のページを読み進めたくなる魅力の1つなんです。」

    「2巻でヒヤヒヤしたけどきっちり終わって大満足。枠をうまくつかった"空白"の表現が好きです。余白ではなくあくまでも"空白"。漫画は余白を一番ステキに演出できるフォーマットだと思っているので、その転換にはしびれました。」

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