選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2023一次選考作品

『ダンダダン』龍幸伸

  • 「週刊ペースの更新で、毎話、このとてつもないクオリティで描きつづけるの?と作者を心配になってしまうほどの熱量。恋愛、ギャグ、バトル、オカルト、SFとてんこ盛りで読者にその先を予測させないストーリー展開も絵だけではない構成力を感じる。」

    「都市伝説の怪異、UFO、宇宙人、怪獣、巨大ロボ...次は何が起こるのか、なにが出てくるのかワクワクします。モモちゃんとオカルンのラブも気になるし、仲間もふえるし、アクションも凄いし続きが楽しみ!」

    「恋もオカルトもギャグもバトルも全部盛り。特盛。これだけの要素をこの画力で毎週描ききる作者様は超人です。ホラーなんでしょ?オカルトなんですよね?怖いのは・・という先入観がある人ほどすっかりハマりそうな作品。登場キャラクターが決して登場限りの使い捨てではないのが作品への愛とこだわりを感じます。」

    「ある時は格闘漫画。またある時はオカルト漫画。そうかと思えば、甘酸っぱい恋愛モノに......。『どうしたら読者が面白いと感じてくれるか』に全力な作品だと思います。絵のタッチと構図も素晴らしく、読みやすさと迫力が作品の魅力を後押ししているのも◎!」

    「オカルトバトル漫画。ギャグとシリアスの割合が自分好み。話の元ネタというかアイデアが意外なところにあるのか、微妙に自分の予想を+な方向に外してくれて楽しいです。」

    「前回も推したが、やっぱりこのマンガはすごい。ジャンプの3種の流儀をきちんと踏まえつつ、この圧倒的なインテリジェンス。子供がオカルトに惹かれるのは、人間に疎まれたり虐げられたりする霊や怪異の存在が自身の哀しさ(=大人に抑圧される、力のない存在であること)に通じる、と子供たちが無意識に感じているからだと思っている者ですが、ダンダダンというマンガからはそんな哀しみをいつも忘れずに作劇しているんだろうなあということが伝わってくる。だからギャグに爆笑しながらも読んでいてどこか胸がきゅっと切ない。一方で分断、格差といった現実世界のトホホのホな状況を戯画的に笑いのめす視点も併せ持つ。敵の雑魚キャラを『ギグワーカー』と名付けて嗤わせる批評性......。徹底して現実主義(=いましかない)な人種であるギャルと、オカルト好きで現実逃避的なオタクという主人公2人の組み合わせは、物語を強烈にドライブする推進力。掛け合いも含めておもしろくならないわけがない。」

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