選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2023一次選考作品

『セクシー田中さん』芦原妃名子

  • 「芦原先生は、砂時計の頃からずっと変わらず、人間の少し薄暗いマイナスな部分をそっと汲み取って、少しずつ少しずつ昇華させて下さります。主人公の朱里(あかり)が田中さんと出会って、ファンになり奔走する姿は、なかなかの強火担ぶりで見ていて気持ちが良いです。キャラクター一人ひとりが良い人であり、嫌な人でもあり、不器用で欠けていて、とても人間らしい。皆誰かを羨ましいと思って、自分の嫌いな部分があって、それでも自分は自分だから、抱えて生きていかないといけない。ふとした瞬間に、自分なんてと思ってしまうことがある人に読んで欲しいです。ほんの少しだけ強くなれる漫画です。」

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