選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2023一次選考作品

『ジラソウル -ゴッホの遥かなる道-』沼野あおい

  • 「37歳のゴッホと8歳のピカソが会う話し。勿論、実際の歴史上では会ってはいないのですが、会ったからピカソはこういう絵を描くようになったのか~と思いこんでしまうようなお話しです。歴史的にゴッホが37歳だったときに、ピカソは8歳だったのは本当のお話しなので、その背景と俄かにゴッホの一生を知っていると37歳がどんな時か、今までの作家との関わり合い、ゴーギャンとの関わり合い、そして唯一?の理解者である弟のテオとの交流などが描かれていて、歴史に触れた感じがしてわくわくします。 そして、ゴッホの狂気もぞくぞくします。 ピカソと正反対のゴッホには、共通する絵を描くことへの怪物(勝手に名付けてしまってすみません。。ブルーロックの蜂楽くんが言っている「怪物」のイメージ)が面白いです。」

    「ただのヨーロッパの芸術家の知識系マンガと思いきや、若干の空想を織り交ぜて、現実にいた芸術家たちの苦悩や喜びをよりわかりやすくエンタメにしてくれている珍しい書物です。もちろん知識系としても楽しめて、アートに触れ合うための予備知識をいっぱい与えてくれてくれるのでありがたいです。読み終わったら高確率で、美術館に行きたくなります。」

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