選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2023一次選考作品

『あした死ぬには、』雁須磨子

  • 「堂々完結。ずっと主人公を応援しながら読んできて、最後のページの顔を見て、本当によかったなあ。と思った。ここまでよい時間を過ごしてきたんだね、さわこ、と思ったし、私も...きっとほかの読者のみなさまもここまで過ごしてきた自分と、自分の変化に思いを馳せてしまうんじゃないかなと思った。これまでも十分凄い作家だと思っていたが、円熟味がましたというかまだまだ凄いことをするのか...!(これからもきっと)という驚きもあった。歴代雁作品の中でナンバーワンの名作だと思う。」

    「全4巻完結であります。ラスト感動しました。感想がいきなり感動しましたっていうのもずいぶんあれですが、雁先生のコマの運びのリズムは終始心地よく、なにげないように最後まで流れていくんですが、ことさらにドラマティックな演出とういのでもないんですが、とても素敵なラストでした。映画宣伝会社に勤務する42歳の本奈さん。若かりし頃からの自分の好きと可能性を追求し、趣味を仕事にしてがんばってきた感じです。が、そろそろ人生の折り返し地点に差し掛かろうというところ。わたしもそろそろアラフィフなので、10代の部活動とか恋愛とかケンカには身が持たない今日この頃、40代を主人公にしたこんなマンガが読めるのも人生の褒美かなと思いました。」

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