選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2022一次選考作品

『紛争でしたら八田まで』田素弘

  • 「とにかく勉強になります!!昨今のコロナ禍で様々な国の対策をメディアで知るにつれ、なんとなく簡単に世界情勢についてもっと知りたいなぁなんてことをぼんやり思ってそのままやり過ごしていたのですが、このマンガを読めばその知識欲が満たされ(るような気がし)ます。余談ですがこんなに行儀の悪いスラングが飛び交うマンガを読んだのが物凄く久しぶりでなんだかそこに妙にテンションが上がってしまいました。八田のチセイは世界を救う!」

    「昨年、一次選考を軽々と通過するだろうと思ったら、なんらかの偏りがそうさせたかはわからないけど、実世界を下敷きとして国際政治や紛争をマンガというエンターテインメントに昇華する。主人公は地政学リスクコンサルタントであり『世界を回る解決屋さん』の八田百合。世界中の小さな町や村で起きる、小さくとも深刻な民族対立や格差による断絶を、八田が知性と地政学とプロレス技とローカルフードで解決していく。われわれ日本人が感覚として捉えるのが難しいミクロな民族紛争について、ディテールの説得力も盛り込みながら、トルク高く読ませていく。」

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