選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2022一次選考作品

『VRおじさんの初恋』暴力とも子

  • 「美少女アバターでバーチャル世界に没入する『おじさん』同士のラブストーリー。と書くとイロモノっぽいですが、泣きたくなるほどピュア。バーチャルアイデンティティがすでに身近なものになっているなか、人と人の新しい関係性が生まれる希望を感じさせてくれる作品でした。」

    「おじさんがサービス終了間際のVR空間で恋する話。おじさんは女の子の姿で女の子のアバターに恋をします。価値観や恋愛や結婚、オタク、仕事、学校、さまざまな事柄や人に肯定も否定もしないところが好きです。何かが綺麗に解決したりするわけではなく、おじさんはおじさんのままだけど、年齢とか性別とか環境とか関係なく、2人だけの恋というものを見ました。今でも、漫画の中で見たあの景色を何度も何度も思い出して涙ぐんでしまう。私はVRについて詳しくないのですが、友達から、お喋りしたりするだけのVRの世界があることを聞きました。ただ、そこに行くには自分で0からアバターを作らなければならなくて、そういう知識と技術を持った人だからおじさんが多いと。そして女の子のアバター(中身はおじさん)が多いと。この漫画に出てくるアバターも女の子が多いけど、おじさんたちなのかなぁ。」

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