選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2022一次選考作品

『逃げ上手の若君』松井優征

  • 「少年マンガでは、読者受けが厳しいであろう歴史もののうえ、しかもマニアック?な南北朝が舞台。さらに一般で知られてない人物を主人公に据えて、エンタメへと落とし込む技量に驚かされました。『逃げる』に特化してどこまで見せてくれるのか楽しみです。」

    「松井優征が史実に基づいた歴史漫画を描く?嘘でしょ?バケモン出るでしょバケモン、と疑いの目で読んだら、本当に歴史漫画で驚いた。化け物じみた武将が多すぎて、どこまで史実だと信じていいものか悩みますが、面白いからどっちでもいいや。主人公、タイトル通り逃げてばかりですが、戦略的撤退だから!」

    「まさかの歴史もの!?が、いつものケレン味あふれる演出で最高の少年マンガに!軟弱そうな少年が実は一番まともじゃなかった、という『暗殺教室』来のモチーフが綺麗にはまった感があり、瘴奸との対決シーンは読んでいて恍惚状態でした。」

    「鎌倉幕府滅亡で家族も故郷も失った北条時行。彼は逃げつつも、仲間を集め、復活への道を少しずつ歩み始める...。足利尊氏はラスボス感満載だし、少年ジャンプらしい展開の速さとキャラの立ち方で、北条時行とか、中先代の乱とかがわからなくても楽しめるようになっている。むしろ下手に知っていると知識がじゃまをしているかもしれない。」

    「実際にいた人物をもとに程よい脚色、あまり脚光を浴びない北条時行にスポットライトをあてているのがすごい面白いです。最後がどうなるのか、今後の展開がとても気になります。」

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