選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2022一次選考作品

『君は放課後インソムニア』オジロマコト

  • 「昨年『オジロマコトさんのマンガにはこのお話で初めて触れたのですが』と書かせていただいたのですが、あまりにも好きすぎて2021年は他の作品もいろいろ読ませていただき、もちろんこの『君は放課後インソムニア』も何度も読み返し、何度も高校時代に巻き戻され、何度も何度も悶えた一年でした。背景や景色のすばらしさについてはやはりすっごいなぁとアホみたいに口をあけて楽しんでるんですが、主人公たち、その友人たちの表情やポーズのすばらしさについても、ほんとキショクワルイ感じで熱弁したいので、どなたか飲みに行きましょう。」

    「誰かに勧めたい作品と聞いて、一番初めに思い浮かぶのはこの作品だった。もし理想の青春があるとしたら、それはきっとこの物語だと思う。ぴかぴかきらきらしていて、自分が好きなものに全力で。各々事情を抱えてこの先がどうなるかわからないとしても、今に全力で。大好きな作品。イサキが可愛いのはもちろんのこと、ガンタが少しずつカッコ良くなっているのも目が離せない。眩しいこの物語を、読者側はもちろん登場人物のみんなも楽しんで欲しい。」

    「これほど瑞々しいという言葉が似合う漫画はほかにないと思います。睡眠障害を持つ男女が天文部の部室で出会い始まる物語。天体観測、高校生活、恋。ロマンチックで限りなくまぶしい高校生活。近くにあるようでどこにもない理想的な高校生活なのですが、作者のオジロマコトさんが描く絵は、温度や湿度を感じさせるので、少し実感を持って感じられるのです。そこが、理想で手が届かない別世界の物語と認識しつつも、自分の過去とも地続きであるような少しもどかしい感覚もつれてきてくれます。日々の生活に潤いが欲しい人におすすめのマンガです。」

▲ ページの先頭へもどる