選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2022一次選考作品

『縁の手紙』チョ・ヒョナ

  • 「児童文学にはたくさんの庭が登場します。海外の名作なら『秘密の花園』『トムは真夜中の庭で』。日本だったら『夏の庭』『西の魔女が死んだ』など。この作品を数年前に電子で見つけたとき、大好きな児童文学を読み始めるワクワク感を思い出して興奮しました。フルカラーで書籍化されて嬉しかったです!馴染めない転校先で見つけた謎の手紙。そこから少しずつ暖かく不思議な世界が広がっていきます。庭を見つける場面はとっても魅力的。絵や構図も丁寧で美しく、素敵なアニメを観ているかのようです。元々は韓国の漫画とのことですが、登場人物はすべて日本の名前に翻訳してくれているため、違和感なく読めます。」

    「たった10話の物語。いじめが原因で転校したものの新しい学校に馴染めない主人公が1通の手紙に導かれ巻き起こる魔法のような日々。謎解きのような手紙に読者も一緒に導かれているようでドキドキします。連載は2年前にLINEマンガで。私が知ったのは2021年の1月でした。大泣きしながら読んで、単行本がほしいと検索してみたら日本で書籍化はされてなく、作者様は韓国の方でSNSなども見つけられず諦めていました。しかし、7月に本屋さんに立ち寄ったら、新刊コーナーに書籍化された縁の手紙が...!思わず『えっ』と声が出てしまいました。嬉しくて嬉しくてその場で泣きそうになった。フルカラー縦読み漫画で、縦読みでの構成や絵が素晴らしいのでまずはLINEマンガで読むことをおすすめしますが、読んだら絶対単行本がほしくなります!宝物のような物語を本として持っておきたくなります。単行本には書き下ろしもありますし、ぜひ両方で読んでほしい!」

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