選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2022一次選考作品

『Artiste』さもえど太郎

  • 「パリのレストランやアパルトマンを舞台に綴られてきたArtisteも、もう7巻。すごくいい顔で描かれるたくさんの笑い顔に、何度だって楽しい気持ちで読み返せてしまうお話だけど、これは一貫して、人の中で過ごすことに生きにくさを感じてる人たちが、人の中で居場所を見つけていく物語で、きっと生きにくくない人なんていない現代において、いろいろな気付きを与えてくれる大好きなマンガです。」

    「優しくて幸せな話が読みたい時、つい手にとる作品です。ままならない自分を抱えながら人との距離を探ることに少し疲れた時にそばにあってほしい本です。何度か推しててしつこいですが、読み直すとやっぱり好きだなぁという気持ちが湧いてくるので、今年も推します!!」

    「才能はあるが気弱で心優しい青年が、リーダーとしてレストランの厨房をまとめあげるために奮闘する物語。リーダーとして、なかなか認めてもらえない彼ですが、不器用ながらもメンバーを信じ、地道にコミュニケーションをとりつづけることで、くせ者揃いのメンバーをまとめあげてゆきます。チームがすこしづつ機能してゆく過程は痛快というよりは、どこか穏やかな気持ちにさせてくれます。レストランの場面以外にも、主人公の暮らすアパートに集う面々との交流もコミカルでとても暖かい。読むと穏やかな気持ちになれます。人と交わることの大切さを教えてくれるマンガです。人付き合いに疲れてしまった人におすすめのマンガです。」

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