選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2021一次選考作品

『竜女戦記』都留泰作

  • 「文化人類学者でもある作者は、『キャラを立てるより、世界を立てろ!』という<世界観エンタメ>を提唱している。前作『ムシヌユン』もとんでもない怪作だったが、本作は丸ごと異世界ファンタジー、しかも大河歴史モノという点で、都留理論の本格的実践と言えます。『平凡な武家の妻が、夫に代わって天下取り』という第1巻もすごかったが、第2巻で、主人公が授かった異様な能力(これがまた面白い)が明らかになり、竜姫や猿面冠者・吉利など魅力的なキャラもどんどん出てくる。あれ? 気がつけば、世界もキャラも両方立ってるではないか! 反則だ! 描き下ろし刊行という形態も野心的。何年かかってもいいから完結を見たい。」

    「内容は好みがハッキリと別れると思いますが、都留先生の描く作品には物凄く強い魔力の様なチカラがあって、漫画好き程寄せ付ける魅力を持っています。ファンタジーなのに肉感的な生々しい描写でクセがかなり強めなのですが、都留先生なら何やかんやで最後は爽やかなラストへ導いてくれるんじゃないかと思います。今までの作品では強く魅力的な女性が沢山出てきたので、今回は満を持して(?)女性主人公なのでこれまでとはまた更に違ったタイプの世界になりそうですね。」

    「『主婦が天下を取る話』と1巻の後半に書かれているが、まさにそんな展開。『ナチュン』『ムシヌユン』など今までは現代日本が舞台だったが今回は東アジア風だが架空の世界。完全ファンタジーとなったことで、拘束具が外れた作者のフルパワーを見せてもらえるのではないだろうか。これは期待大です。」

    「本邦の戦国時代を思わせる架空の島国での女一代記。地に足のついた世界構築と作者ならではの奇想が絡み合って読み応えのある一品となっている。」

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