選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2021一次選考作品

『夢の端々』須藤佑実

  • 「鍵のついた祖母の日記をひらくと、そこには人間の指が大切に保管されていた。戦争で失ったと聞いていた祖母のものだろう。なぜ周りにうそをつき、このように隠していたのか。かつて心中未遂をおこしたふたりの、その人生をさかのぼって紐解いていく人間ドラマ作品。上下巻いっきによんだ。自分のために命をかけてくれた愛する人を、裏切ってまで結婚した理由。それが身につまされて、泣いてしまった。わかる。わかりすぎる。時系列を遡っていくスタイルもおもしろかったし、内容もよかった。」

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