選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2021一次選考作品

『宙に参る』肋骨凹介

  • 「夢物語ではない、現実味すら漂うSF作品。本当に好きな物を純度高く描いているんだろうなという感じがビシバシ伝わってくる。少々難解で何度も読み直したくなるような、良い意味で不親切な感じもまた魅力的。日常生活への科学技術の溶け込み方など、世界観の作り込みにはほんと脱帽で、案外未来ってこんな感じなのかも?なんて思ってワクワクします。」

    「『年刊日本SF傑作選』に収録されるような味わい深いSF作品がコミックで読める!ということに満足しています。ストーリーについて述べることが面白さにつながるわけではないのがSFでもありますし。」

    「未来における人々の営みを大上段に構えず淡々と描く点では『第三惑星用心棒』とも通じるものがある。こういうSFとしてしっかりした作品が漫画メディアで出てくるのは双方のファン冥利に尽きる。」

    「夫の遺骨を義母に届けに行くところから始まる物語。どんなに近代化が進行して人々の生活スケールが大きくなろうとも変わらない日常と習慣を感じられる作品です。今手に取ってほしいSF作品の一つです。」

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