選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2020一次選考作品

『可愛そうにね、元気くん』古宮海

  • 「作品冒頭、最強のつかみ。本物のヤバさと抑制、そして世の「不謹慎刈り」と真っ正面から戦う作品。ちょっとトロい女性が鼻血を出している姿をラッキースケベと認識し、あまつさえその妄想をマンガにしてしまう高校生主人公を、表面上の完璧ヒロインが想像を上回る人の悪さとねじ曲がった恋愛感情で翻弄してくれる、というフィクションだったらこれぐらいやんなくちゃ!ブラボー!と思わせてくれる作品。あとふたつ好きなところがあって、変態の主人公の性癖への葛藤、次々登場する新キャラクターが想像を超えて人が悪いところなど、もう、こんなにドキドキするマンガない!超好き!!」

    「異常な性癖を持つ主人公の、恋の葛藤が面白い。八千緑さんがどんくさくも魅力的で、可哀そうで可愛いという表現がとてもしっくりきます。ほかの登場人物の性癖も見え隠れしていて、先が気になります。ヤバいのにほっこりしてしまう、不思議な魅力のある作品です。」

    「リョナ好き陰キャ少年+被虐メガネっ娘ヒロイン+ドS美少女って......ここまで盛ったならもう素敵で純粋な恋物語になるしかないという設定が素晴らしいです。3人の関係がどうなるかがまったく読めない不安定さがあるんですが、まあどうあがいても変態一直線にしかならないのだから安心して読んでます。」

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