マンガ大賞2024

「猟師をやりつつ自分でマンガを書いていなければ絶対に書けない大傑作「山賊ダイアリー」をものにした岡本健太郎さんが、圧倒的に現代的な女子高生を描けるさがら梨々さんに作画を託して描かれている、超・異色作品。遭難した3人の女子高生のうち1人が、これ以上無い本格的サバイバル知識、たとえば遭難時には食事よりも水分、その水分を「魚を絞ってその汁を飲む」という超絶夢のない解決方法で実現する、というこれを、めちゃくちゃキュートでリアルな絵柄で解説し、その前後にラッキースケベ、いや無人島なら必然のスケベが連発するという、もう、なんと言っていいかわからないマンガ的自由さにみちみちた作品。セミを食べる女子高生を見ていると、遠くから、「こまけえことはいいんだよ！！」って誰かの叫びが聞こえてきそう。でも、読んでたらホントにサバイバルできそうなんだよね...！」