選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2019一次選考作品

『ど根性ガエルの娘』大月悠祐子

  • ど根性ガエルの娘 4 (ヤングアニマルコミックス)

  • 「ど根性ガエルの作者、吉沢やすみさんの実子にしてマンガ家の大月悠祐子さんの実録告白物語。1巻のスタートから、吉沢やすみさんの破天荒にも愛らしい、でも絶対許されざる振る舞いが書かれている、ところまではお読みになった方は多いと思うのですが。実はこの作品、紆余曲折あって、白泉社「マンガPark」というマンガアプリに連載が移っています。マンガは、連載の途中に編集方針が変わることがありますが、変化後から、もう、ぞっとするほどの大展開。家族の話だからきれいにたたんでおくか、という無難さは一ミリもなくなり、ほとばしるように実際にあった出来事が生々しく描かれていきます。本来メインのはずだった父親のストーリーは呼び水で、そこから大月さんと、その夫にしてマンガ家の大井昌和さんを巻き込んでの、超特大精神格闘ドキュメンタリーマンガに展開してゆくのです。月並みな言い方ですが、ホント、ここまで書いちゃっていいのでしょうか...?!2019年現在、いま一番先が気になる生き様マンガ。」

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