選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2019一次選考作品

『ニュクスの角灯』高浜寛

  • ニュクスの角灯 5 (乱コミックス)

  • 「高浜さんの描く世界が、心地よくて、好きです。蝶のみちゆきの登場人物がつながっているのが、とても嬉しいです。」

    「昨年に引き続き、一次選考での投票です。周囲に勧めまくり、自分でも1巻~5巻まで何度も読み返しました。洋服や小物など細部のデティールまで拘っているので、読む度に新しい発見があります。5巻では、主人公の美世も花の都パリに飛び出し、世界に視野が広がっていきます。ゴッホやゴーギャンがジャポニズムに影響を受けたことは知識として知っていましたがこの漫画を読むと、フランスで実際に流行した様子が想像できて楽しいです。ジュディットの病気や戦争など次の最終巻では辛い描写も覚悟せねばとは思いますが。。以前、明治時代に実在した個性的な人物たちの評伝集にハマっていた時期があるのですが、読後に似たような印象を覚えます。昔の時代に日本にもこんな人たちがいたんだということが、新鮮な驚きとともに生々しく迫ってきます。あと表紙が毎回、凝っていてそこも好きなポイントです。」

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