選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2018一次選考作品

『プリンセスメゾン』池辺 葵

  • プリンセスメゾン 4 (ビッグコミックス)

  • 「自分の感覚ではありますが、池辺葵先生の作品にはいつも「孤独感」が漂っていて、この作品に関してはそれがとても強く感じました。そして、「でも、それでも、幸せ。」と訴えてくるのも同様にとても力強く感じます。また、主人公の言動だけでなく、他のレギュラー登場人物達や1話しか登場しない人達の台詞に毎回ノックアウトです。。。寂しさを感じるのにこのように生きていきたい。。読み終わる度にチカラをいただいています。」

    「最初のうちは優しい絵柄も相まって、ふわふわした物語なのかと思いきや、これ以上ないくらい地に足の着いた物語でした。20代女性がひとりでマンションを買うということを通して、哲学的なことではなく、現実的なこととして、生きていくとはどういうことかを考えさせられます。マンションを買う主人公の沼越さんがばりばり稼ぐキャリアウーマンではなく、チェーン居酒屋で働く一見地味な女の子(でも、ものすごくしっかりしている!)であることも、この物語の要ですね。マンションを買ったらゴール!ではなく、むしろこれからが本番という感じがするのも、とても現実的です。」

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