選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2018一次選考作品

『コタローは一人暮らし』津村 マミ

  • コタローは1人暮らし 3 (ビッグコミックス)

  • 「アパートに引っ越してきた4歳児のコタロー。コミカルな絵柄とセリフ回しで物語は始まるが、徐々にコタローの生まれ育ちや背景が浮き彫りになり、読み進むほどに心のひだが震えてくる。何この才能。ものすごい作品に巡り合ってしまった。短く構成された各話の序盤はコミカルな導入だが、各話の中盤以降に健気で大人びた主人公の心情が描かれ、読み手の涙腺が緩ませる。辛気くさくならない、"泣き"のバランスが実に絶妙。読後感の良さも抜群! 読み終えるたび、主人公に寄り添いたくなる。」

    「4歳児の一人暮らしの時点でありえないとは思うが、コタローの強がりや、ものの考え方など考えさせられる。また、周りの大人たちのコタローへの接し方など色々思うことがある。前作の「コンビニの清水」の夫婦が大家だからこそ4歳児の一人暮らしもうなづけるが、それ以上にコタローが気になる。」

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