選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2017一次選考作品

『ダンス・ダンス・ダンスール』ジョージ朝倉

  • ダンス・ダンス・ダンスール 4 (ビッグコミックス)

  • 「野猿系男子が、素人同然で飛び込んだバレエ界で、秘めた才能を開花させる...!?と言うと、使い古された感じがしてしまうよね。うん、わかるわかる。しかし、そこはジョージ朝倉作品。青さと青さと青さが交差して、青春コンプレックスが刺激されます。周囲と切磋琢磨して成長していく今後が、楽しみで仕方ありません。実際にバレエを始めるまでが少し長いのですが、とりあえず2巻までは読んでみて欲しいです。バレエ(やったことない)、青春(なかった)、スポ根(根性ない)、心に傷を負った美少年(出会わなかった)と、好きが詰まった作品!」

    「バレエマンガの主役は(私の知る限り)ことごとく女の子だったと思いますが、ついに「少年」が主役に。しかも「マリインスキーの頂点」を目指すだと!これだけでも画期的なのに、熱い!面白い!美しい! 日本では80年代から熊川哲也が出ているのに、こういうマンガがなかったことがかえって不思議に思えます。踊りのシーンや体の繊細なラインから作者の「本気度」がビンビン伝わってきて、ただ事ではない高揚感と酩酊感。今一番勢いのある「熱血マンガ」だと思います。」

    「一巻まではまあまあかな?、と思いきやどんどん面白くノってきている感じ。バレエ男子もイイ!」

    「まず題材に惹かれた。男子バレエ。確かに。提案されて初めて気づいた。うん、確かに興味ある。女性のバレエについては映画も本もマンガにおいても繰り返しピックアップされてきた。でも、男子バレエの世界はあまり見聞きしたことがなかった。創作作品なんてなおさら。タイトルと題材だけで、手に取った。読み始めたら一気にハマってしまった。キャラクターそれぞれの背景や性格について深堀りする青春パートの中に、「バレエ」が絡んできて一層面白い。1巻ではとてもバレエをやらなそうな人物主人公潤平は、確かに男にも女にも好かれる人間性で、一途なだけじゃなく少し臆病なところや、情けないところもあったりして、愛しい。そしてなによりヒロイン都の、突然見せるビックリするほどセクシーな表情がやばい。胸をギュギュっとつかまれる。そしてライバルるおう。彼の天才っぽさと闇っぽさの融合は、マンガ好きなら大好物に違いない。潤平、都、そして謎多きイケメンるおうの今後の展開から目が話せない。」

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