選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2012ノミネート作品

『外天楼』石黒正数

  • 外天楼 (KCデラックス)

  • 「こんなところでなんなんですが、とにかく、前情報なしに読んでほしい一冊!何を言ってもネタバレになるので、ここはあえてノーコメントで。」

    「いろんなところで話題になっているマンガではありますが、やはりもっともっと読んで欲しいマンガでもあるので選びました。石黒先生といえば、コメディタッチなマンガが多いのでこのマンガもそうだろうと思って読み始めたのですが・・。読了後の圧倒感。あれも、これも伏線だったのかと感嘆してしまいました。そして読み返す。是非未読の方は読んで欲しい。」

    「石黒はコメディで人気を博している漫画家だが、真の武器はギャグとシリアスの双方に独自のセンスを持っていること。両者を混ぜることで異様な空間を生んだ本作は、持ち味を最も強く映した一冊かもしれない。」

    「短編コメディだと思って読んでいたら、それが長編の1パーツに過ぎなかったと気づき、驚かされる。SFミステリです。」

    「一話目を読んだ時点ではふうん、だったのだが最後まで読むとこれは!!!いい......じゃないか!作者のミステリ好きぶりが遺憾なく発揮された傑作。」


    「今年一番のオススメ作品です。最初本を手にとって一話目を読み終えた感想。「しょーもな ( 笑 )」それがまさか最終話に向けた壮大な伏線の一部だったとは!後半読み進めて伏線を回収していく度に、えも言われぬ快感に襲われます。読み終えたときに鳥肌が立ちました。再び読み返すたび新しい発見があるのも非常に楽しいです。映画のタランティーノや内田けんじ監督作品と同じ空気を感じました。」

    「コメディとシリアスを止揚し得るセンスの持ち主が、その感性を遺憾なく発揮したオリジナリティの高い奇譚。独自の世界を編むとはこういうことだ。」

    「軽く読んでいたら、最後の結末に唖然。全部伏線だったのか!やられた!と思った作品。この一冊でここまで読ませて、完結してるていうことに脱帽。」

    「この作品に関して、ここで言えることはただ一つ。とにかく読んでくれと。読めばわかりますと。2011 年、一番度肝を抜かれた作品です。」

    「短編集かと思いきやすべてがうまく繋がっている。その巧みなストーリー展開に脱帽!まるで上質なミステリを読んでいるよう気にさせられる。そしてラストの衝撃!うまい!うますぎる !」

    「俺マンの 1 位をとったので、どんなに面白いのだろうと1話目を読むとなんのことのない普通の思春期のはなし。2話目を読んだら、更にちんぷんかんぷん。で、一度 挫折したものの...きっと何かがあるのだろうと読み進めていくと...本当に恐れ入りました!この一冊。 すごい! すごすぎる!!こんな展開。 こんなまとまり方。読み終わってもじわじわくる。映画を二度、三度 観る人の心理が初めて解る!(スミマセン)Keyとなるところを探しにもう一度読み返す。それでも見落としているものがないか...もう一度。もう一度。本当にとまらない。悔しいくらいにのめり込む1冊でした。」

    「強度が。」

    「ちょっと変わったオムニバス形式の作品かと思いきや、実は上質のミステリ。丁寧な絵柄と独自の世界観にも引き込まれました。」

    「一話目、エロ本をめぐる子供たちのトホホな戦いが、ラストであんなシリアスな展開をみせるとは。いままで、小説の中では、様々な連作短編のミステリや、ミステリ的なネタをあつかった、メタミステリやアンチミステリなどいろいろありますが、マンガでそれをやられると、なんか新鮮。マンガ誌でなく、ミステリ文芸誌に連載されたことで、こんな作品が生まれたんだろうと思います。でも、ミステリ初心者でも充分に楽しめるところが凄い。」

    「これから単行本で読む人は幸せです。雑誌連載時、あっと思って読み返そうと慌ててバックナンバーを探すも、すでに資源ゴミ回収の後。まさにエロ・カースト最下級の気分。」


    「最初は普通のミステリ漫画だと思っていたら、あとの展開に呆然。まさか、そう転がっていくとは夢にも思いませんでした。まるで変わり玉のように、読み進むうちにどんどん色が変わっていくという、実に不思議な作品。伏線の使い方が実に鮮やか。読後、「やられた!」と思わず言葉が出てしまいました。」

    「最初普通に、ごく普通に読み進めていたのに、気付いたら「あれ?......あれ!?」となって最終的にものすごいところに連れて行かれました。じわじわどんでん返される、「こ、こんなつもりじゃなかったよ?」というテンションの準備間違えた感があります。びっくり。でもその吃驚が面白い。」

    「予備知識無く読み始めたので、初めの数話はちょっと笑えるショートショートだと思っていました。ところが、読み進めるうちに少しずつ形を見せ始める本当の全容。しかしどこに着地するのかは全く分からない。いろいろな伏線が絡み合い、意外な結末には脱帽でした。おすすめしておいてなんですけど、なんの先入観も無しにフラットな感覚で読んでいただきたいですね。」

    「面白いのに常に品薄なのが惜しい!」

    「エロ本をめぐる子供世界の日常ミステリー、なんて思わせておいて始まる人間と人工的に生み出された生命との関係が描かれる。人工的に生み出された生命を認めるべきか、なんてSFでだって論じられて答えの導けない難しい問題を、搦め手から始めてコミカルな表現も交え、ミステリー的な謎解きも行わせながらじわじわと感じさせる。凄い。ただ凄い。」

    「うまいな、複線の回収の仕方がうまいな。さすが石黒正数さん。一度読み通してからソッコーで読み直したくなる。アレがあそこにつながったり、アレはあんな意味があったのかなど新たな発見がザクザク出てくる。」

    「うまいな、複線の回収の仕方がうまいな。さすが石黒正数さん。一度読み通してからソッコーで読み直したくなる。アレがあそこにつながったり、アレはあんな意味があったのかなど新たな発見がザクザク出てくる。」

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