選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2012一次選考作品

『デラシネマ』星野泰視

  • 「50 年代日本映画黄金期の撮影所を舞台としての大部屋俳優と助監督の成長物語。古き良き「シャシン」の風景、個性溢れる登場人物の造形、いずれもすばらしい。昨年後半は、物語がぐんと進展してきてますます面白さに磨きがかかってきた。」

    「戦後日本映画界が輝いていたころ。映画作りに情熱を燃やす若手役者と、助監督の物語です。二人の熱意が周りにつたわり、みんなを巻き込んで大きな流れになってゆく様がとても子気味いい。登場人物も一癖もふた癖もありつつも映画作りに熱い情熱とこだわりをもっているのがとってもよい。そんな中で、特に輝いているのはベテランの方々。若い二人を見守りつつもそっと手助けをするかっこいいおじさんがたくさん出てくる。こういう役割を担う大人が昔に比べて少なくなったのかなと思いつつ、自分はそういう役割を担うことができるだろうかと自省してみたり。若い社会人だけでなく、大人な社会人の方にもお勧めのマンガです。」

    「戦後の活気と映画業界の活気、ふたつの活気から湧き出る熱気がコマからはみ出してきそうな作品です! 今の日本に一番必要な気持ちが湧いてくる、そんな作品。」

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