選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞

『みどりのまきば』御徒町鳩

  • 「メジャーな作品は皆さん選ぶでしょうので、「あまり知られていないだろうけれどいい作品」を選んでみました。ココロも、カラダも成長していく小学生の姿を、リアルに描き出した作品。オトナでもコドモでもない、微妙な気持ちや、この年齢ならではの意地っ張りぶりを描き出して、ドキドキします。」

    「小学5・6年生ごろって、今まで一緒に遊んでいた男子と大人びていく女子の間でぼんやりした境界線ができてきたり、急に身長やら体重やらが気になりだしたり、ませてる子と子供っぽい子の差が激しくなってきたりする、微妙なお年頃。そんな思春期手前の小学生、仲良し5人組(男子3、女子2)の「ごく普通な」日常を描いたお話。彼らに訪れる変化の波が、本人たちも気付かないうちにちょっとずつ毎日を変えていく様子は、思春期を過ぎた大人にとってはたまらなく可愛らしく、そしてその新鮮さを羨ましく思ってしまいます。あぁこんなことあったな、なんかいいなーって気持ちにさせてくれるお話です。」

    「小学5年生って大変だ。友達とか幼馴染みとかからちょっと進んだ恋心が芽生えて異性との関係にドギマギし始めるお年頃。男の子と女の子の双子はお互いに違うものになっていくんだと気づいて寂しさと焦りに思い悩む。勉強で競争が始まりいじめとかも行われたりして、自分と世の中との関係を否応なしに意識させられてしまう。このままでいたいと思ってもどうにもならないとも分かって焦りがちになる変化の時期を、それでも落ち込まず逃げ出さず見捨てもしないで毎日を明るく過ごそうとする小学5年生たちを描いたストーリー。」

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