選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2019一次選考作品

『ダーリンは72歳』西原 理恵子

  • ダーリンは72歳 (コミックス単行本)

  • 「西原理恵子が描く、壮年ラブコメ叙情マンガ。持ち前の無頼感を失わないまま、こんなにも人の心のきれいな部分を描けるのは、その裏側でどれだけ人や社会の闇を直視してきたのか。「ダーリン」とはメディアやCMでおなじみ、高須クリニックの高須克也院長だが、本作では心根の優しい一面も描かれる。どのような闇や煩悩を抱えていても人は清らかさを失わず、性善説と性悪説という二元論で人間を語ることがいかに浅薄なことかを痛感させられる。お相手の高須院長が毎年年を重ねるので、タイトルは「70歳」、「71歳」と変わっているが、事実上第3巻という読み頃作品。」

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