選考作品へおすすめコメント

マンガ大賞2018一次選考作品

『めしにしましょう』小林銅蟲


めしにしましょう(4) (イブニングKC)

「 『美味しんぼ』が拓いたグルメ漫画は、もう一つの大・料理漫画『ミスター味っ子』の寺沢大介さんが『将太の寿司』で寿司だけで大河マンガを作れることを示して以降、そこから30年を経て、超・細分化の世界に入っています。一つの調理法を突き詰めたり、地域を限定したり。そんなグルメ漫画の世界で、まったく違った想像力を持った料理マンガが、こちら、『めしにしましょう』。一言で言うと、異常高額グルメの世界!ウニ・トリュフ・鯨・大トロ・ウツボetc...!ありえないほど贅沢な食材を想像もできない調理法で料理に変えていくさまは圧巻。確実にこの先生自分でその料理を作っていて、実際にやらないと絶対わからない細かいノウハウも満載。あ、あと漫画家さんが修羅場を迎えてそのアシスタントがいっちゃったテンションで料理する、という舞台背景も、異様なキャラクターが次々登場しては勝手に闊歩していくさまだけでもすごいのに! グルメ漫画がふつう標榜する日常性を全部ごっそりぶっ飛ばして、その創作料理は日常を越えた異様なリアリティで迫ってくる、という怪作。たしかに、メスで料理しちゃいけないって、誰も言ってないんですよね...!」