選考作品へおすすめコメント

マンガ大賞2018一次選考作品

『大家さんと僕』矢部 太郎


大家さんと僕

「今年のイチオシ。心から万人にオススメしたい4コマ漫画。まったく共通点のない、年齢も性別も違うふたりが、大家さんと間借り人という立場を超えて少しずつ仲良くなっていく過程が、なんとも微笑ましい。お互いを思いやり、でも不用意に踏み込みすぎず、相手の暮らしや気持ちを尊重する優しさに全編あふれている。そのほどよい距離が読んでいてとても心地良い。大家さんがキュートで上品な奥様で、とっても魅力的。でもそれを受け止める矢部さんの筆致が温かいからこそ成り立っている漫画だと思う。そしてご年配の方の生きてる時間軸というものもちょっと考えさせられる。日々、昔のことを思い出して生きているんだなあと。」

「フィクションで疑似家族ものを見るたびに「すてきだ...が残念ながらファンタジーでしかありえないんだな」と思っていたところに、「あるんだ!」という希望が突然もたらされた感じ。ふたりの世界がこのまま続きますようにと願わずにはいられない。間の取り方などテクニカルな面もすごい。著者にはマンガ家としてバンバン新作を描いて行ってほしい。」

「何これ、めっちゃおもろいですやん。隣家の方と朝偶然会ってしまうと駅まで何喋れば良いのか途方に暮れる程度には人見知りな自分が憧れてやまない「ご近所づきあい」の最高峰ですよ、これは!もう十分ヒットしてるけど、本当に誰にでもおススメできる数少ないマンガ。5才だった自分に漫画アクションと少女フレンドとコミックボンボンを与えてくれたマンガ好きの母にプレゼントしてみようかなぁ。」

「お笑い芸人、矢部 太郎さんのほのぼのエッセイ漫画です。優しい大家さんのおばあさんと距離感を少しずつ掴んで行きながら仲良くなっていく過程が面白くほんわか、そして少し心配になるようなお話です。矢部さんに大家さんを看取ってほしいな。」

「大家さんが好きです。こんなにもほっこりとした雰囲気のまんがなのに、途中から少しハラハラしてきてしまうのですが、杞憂に終わってよかったです。ほっとしています。このお二人の時間が永遠に続いてほしい。」