選考作品へおすすめコメント

マンガ大賞2017ノミネート作品

『私の少年』高野ひと深


私の少年(2) (アクションコミックス(月刊アクション))

選考員コメント・1次選考

「この人、本当に新人作家??と驚いた。
絵の完成度も高い。読み始めの第1話からグイグイ惹き込まれる。
静かに静かに進んでいくストーリー。核心は見えないけど
確実に少年と主人公の周りに不幸の臭いがする。
ゾクゾクしながらページをめくる手がとまらず、久しぶりに
続の巻が発売されるのが待ち遠しいと思いました。
これからどんな真実が見えてくるのか、どれほど2人が互いの絆を深めていくのか。
目が離せません。」

「周りのマンガ読みからの推しがすごくて読んでみたら「確かに!」と納得しました。心に傷を負う者の静かな交流...じわじわと沁みます。」

「中性的な少年の表情に惹きつけられる。誰かに必要とされたいというお互いの気持ちが痛いほど伝わってくる。」

「この作品を推すと言うことは、ショ○コンを公言することになるのだろうか...。主人公の三十代OLが、夜の公園で1人サッカーの練習に励む、どうやら家庭環境が複雑そうな小学生男子と、出会う。見過ごすことが出来ずに、サッカーを教える名目で度々会うこととなる二人。周囲の目もあり、つかず離れずなのだけど...。二人の関係は、どうなるのか。少年があまりに良い子すぎるので、癒されされつつも心配になる。幸せになってほしいな、と祈りつつ、続きを待ってます。」

「ショタはいい!
と臆面もなく言うのもどうかと思うけどいいもんはいい。
「ショタ」って設定はそもそも「二人が結ばれるハッピーエンド」というものに限りなく無理がある設定なので、エピソードが幸せそうであればあるほど切なくなる、という構造を持ってるんですよ...
(異論はあると思いますが...)
2巻でこの切なさ。この後どんだけ...」

「30歳と12歳の危うい関係。普通であれば、そういう感じの漫画かなぁという感じでしたが違いました。これは画力のおかげが高いように感じました。また2人に関わってくるキャラクターがしっかりとたっており、今後の関わり方が楽しみです。」

「いまのところ作中世界で少年の容姿の美しさをハッキリ認識しているのが主人公の主観だけで、ふたりの曖昧な関係性から漂う緊張感とエロスから目が離せません。」

選考員コメント・2次選考

「いけないこと(恋愛としては)なのか良いこと(サッカーを教える)なのか微妙な心情を読み手にも惑わせる。画風も見合っていて良い。」

「ちょっと大人な女性向けかな?とも思いますが、まんが王では男性の読者も多くいて、他のオネショタ(お姉さんと少年)ものとは一線を駕している漫画です。 ヒロインである、聡子さんのある日出会った真修(気になる男の子)への気持ちは、母性本能なのかそれとも愛なのか?この心の葛藤が非常に上手く描かれている作品だと思います。」

「性別を超えたところにある美しさが眩しい。ストーリー上、避けられないであろう暗雲すら忘れてしまうほど。」

「純粋にこれは読んでしびれました。真修くん良いわー。」

「繊細なタッチと絶妙な雰囲気には、ついつい少年の行く末を案じてしまう。ショタコンでない人にもオススメ!幸せになって!」

「他の追随を許さない圧倒的透明感と繊細な心理描写がこの作品が持つ唯一無二の美しさだと思います。何かに深くのめりこむ事が出来なくなった30歳OLと、複雑な家庭事情を垣間見せながらも年相応のあどけなさを見せる12歳の少年。支えているつもりで支えられていた、支えられているつもりで支えていた。血の繋がりも無ければ年齢もかけ離れる、そんな「男女」の二人がかけがえのない存在に徐々になっていく様子が、二人の吐息が聞こえてきそうな程に透き通る画力で丁寧に紡がれます。少し不思議で愛しい二人の関係を長く見守っていきたい、そんな気持ちにさせられます。」

「「凄い。」2巻まで読み終えて、頭の中に出てきた言葉がこれでした。 小さな少年をこんなにも美しく、繊細に描いた作品を、私は今まで出会った事はなかった。聡子と真修、二人の関係がどうなっていくのか、とても気になる。」

「二人には幸せになってほしいけど、そうもいかないんだろうなって思うから切ない。幸せになってほしい。二人の間にある気持ちを守りたい。誰にも否定してほしくない。勝手に名前をつけてほしくない。二人の周りに壁を建設したい。私は壁職人になる...。」

「30歳OLと近くに住む訳ありな12歳のサッカー少年。母性とも違った感情が渦巻く不思議な縁。バランスもいびつ、周りの環境も2人が一緒に居ることをそれほど歓迎はしていない。いつかこんな関係は崩れてしまうのだろうけど、その崩れ具合ですら読ませてしまう奥深さをこの作品は持っている。」

「俺のスレ切ったアンハッピーエンド予想を覆してまさかの大団円とか信じて読み続けたいと思う。」

「恋愛というような感情ではないのかもしれませんが、美しいものを愛でたい、自分が失ってしまったもの、持っていないものを持っている存在への憧れのような気持ちなのか...言葉で表すには難しい感情がわく作品でした。絵が綺麗で少年の美しさがうまく表現されている作品だと思いました。好きな作品です。」

「30歳OLと12歳小学生。ああショタ漫画か、と考えている男性にこそ読んで欲しい。この二人が近づいていくのは、身近にいる「正しい大人の男」のせいかもしれないから。」

「うちの選考部隊は女性が多かったので、3位にランクインしました」

「絵もストーリーも圧倒的な上手さ。本当に(ほぼ)新人作家??と思うほど。売れる作品や人気の出る作品て、映画にしろアニメにしろ「動いた」状態が想像しやすいと思う。これもまさに映像化でも観てみたい!作品。少年の着ている服、家の様子、小物のひとつひとつ、、、それらが無言で読者に彼の置かれている境遇がどんなものなのかを伝えてくる。そして聡子からも感じるほの暗さみたいなものが2人をシンクロさせていく様子に胸が苦しくなる。この先の展開から目が離せません。」