選考作品へおすすめコメント

マンガ大賞2017一次選考作品

『夜廻り猫』深谷かほる


夜廻り猫 1 今宵もどこかで涙の匂い

「毎晩涙の匂いを感じる人の元に訪れる猫の遠藤平蔵。平蔵はただ話を聞いて、「あなたの事を知っている」と伝えるだけ。基本8コマ1話の短い物語なのだが、ちゃんと1つの物語になっていて、読ませる。とにかく生きる元気をもらえる漫画です。」

「元気がないなーというとき、読みたくなる深谷かほる作品。だいたいいつも励まされるんだけど、この本にはヤラれました。見るからに柄の悪い野良猫・遠藤平蔵の優しいこと、優しいこと。"涙の匂い"を察知し、寄り添う。でも猫だけあって問題なんて全然解決しないし、できないんだけど、でも、そこがまた良くて。つらいときも、つらくないときもふと思い出すと何度でも読みたくなる作品です。」

「友人に勧められ、どちらかというと、妻が先に手に取った感じでした。「泣く子はいねが~」と、夜のまちを徘徊する猫の遠藤さん。シングルマザーの悲哀にも、無職にも不登校にも独居老人にも、寄り添うことでほんの少し温かい気持ちにさせてくれます。納得のいかないことばかりあって落ち込んでいるときに読むと、ちょっとだけ頑張ろうと思えるマンガです。」