選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2017一次選考作品

『すみれファンファーレ』松島直子

  • すみれファンファーレ 6 (IKKI COMIX)

  • 「小学4年生の菫(すみれ)ちゃんが主人公。彼女と家族、そして友達や街の人たちとの交流が描かれている。辛く、悲しいことがあっても健気に現実と向き合う姿は、何度も泣かされる。家族全員で読める漫画。」

    「こんなに瑞々しい作品に出会うことができて嬉しいです!!主人公の小学4年生すみれちゃんがまっすぐで素直で、本当にいとおしい。どこにでもいそうでいない、でもなんともいえない求心力のあるキャラクターに惹きつけられてしまいました。学校に行ったり、友達と遊んだり、そんなすみれちゃんの日常を見守っていると、読んでいるこちらが励まされるような、そんなパワーのある作品です。完結してしまったのですが、正直なところもっとすみれちゃんの毎日を見ていたかった。でも彼女にとってひとつの大きな我慢を乗り越えたところで終わりました。最終話、彼女の門出に鳴り響くのがきっとファンファーレ。未来のことは何も描かれていないけど、いつまでも応援しています!登場人物みんなの幸せを願いたくなるような優しい気持ちになれる作品です。」

    「今まで何度かマンガ大賞にあげてきた作品が、堂々完結。5巻で盛り上がった後どうするのかぁ?とぼんやり思っていたら、「大人」とは、「子供」とは、というより、主人公の菫とは、ということを最終的によく掘り下げたいいラストだったと思います。当たり前なんだけど、人格形成は育てられた環境のつながりで作られるんだなぁと、優しく実感しました。もっと評価されてほしい!」

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