選考作品へおすすめコメント

マンガ大賞2017ノミネート作品

『ファイアパンチ』藤本タツキ


ファイアパンチ 3 (ジャンプコミックス)

選考員コメント・1次選考

「ファイアパンチ読んでない!?マジすかー!!!
燃えます。とにかく燃える。しかも全裸。もうなにがなんだかわからない!でもいい!」

「苦しみや哀しみを超えた想像すら恐ろしい感情や痛みを抱き続けている主人公を見てるだけで辛い。でも凄まじくカッコイイと思ってしまう。」

「先が読めない作品は沢山ありますが、ゾクゾクしてむしろ心地いい作品だと思います。作者の読み切り作品を以前紙面で読んだのですが、連載でまさかここまでぶっ飛んだ話を書くと思わなかったです。
じれったさもあまり感じず毎週ネットで最新話がアップされるのを楽しみにしています。
いったい何処へ連れて行かれるのか...。待つだけの身を存分に堪能しています!!
読み切り作品も面白いので是非に単行本化して欲しいです。」

「エグい表現はあれども、昨今流行のただの血みどろ理不尽殺人エンタテインメントとは違う、「正義」と「何かわからないけど底知れぬパワー」を感じる作品だった。
ネットや、友人の口コミで知った作品で、1巻からすでに「これは何か今までと違うかも」と期待させる設定である。
そして何より、奇妙な「力」を感じる。
ストーリーも結構変化が多くて、たまにアグニのキャラがつかみづらい時があるけど、それがまた魅力。
ちょっと中盤息切れしちゃうかな・・と心配したこともあったけど、常に読者を一歩先へ「もしかして、これからさらにおもしろくなるのでは・・」と思わせてくれる!!
そうして次の巻も買うし、まったく想像できない世界に没入する楽しさを味わえる。」

「衝撃の1話目からのこの展開。天才となんとかは紙一重感がものすごい。めっちゃ好き。がんがん好きなようにやって、私たちを裏切りつづけてほしい。めっちゃ好き。」

「進撃の巨人以来の絶望感!今期最もインパクトの強い作品です。というのも、閉塞感の高い世界観の作品は数多くあるので何となく雰囲気でも終わり方が予想できるモノのように思うのです・・・が。。この作品は、とにもかくにも主人公の設定がスゴ過ぎるので全く分からないです!」

選考員コメント・2次選考

「まるっきり先の読めない展開で、果てしない可能性を秘めた作品。燃え続ける主人公は復讐も果たせず、何のために生きているのかすらもう分からなくなってきていた。にも関わらず物語は先へ先へと歩むことを止めない。読めば誰もが奇妙なロードムービーの着地点を知りたくなる、そんな魅力に包まれた特異な話。参った、わけもわからず面白い!」

「死ぬまで自らを燃やし続ける焔に包まれながら無限に再生する主人公、というだけでも凄いのに、2巻からは映画バカが出てきて最高に面白くなった。チートキャラによるメタ構造の意図的な導入。作中の台詞にあるよう「映画は面白ければ何をしてもいい」を地で行く。目が離せない。」

「これしかないでしょ!」

「最初のインパクトが3巻刊行されている現在も消える事が無く、今もずっと鷲掴みされ続けています。トガタやユダなど、再生祝福者達の感情が消えてしまった瞳の描写が凄くゾクゾクします。アグニの辿る人生に一体何が見えるのか...この先どんなトンデモ展開でもついていきたいです!最近のオススメ漫画は?と聞かれて即答で紹介する作品です。」

「雪に覆われた世界。炎で焼き殺された妹。自らも生きながら燃え続ける、再生の祝福者である兄。その復讐譚、と思いきや、予想もしない方向へ転がり続ける。「良い意味で裏切られた」という表現があるけれど、「良い」も「悪い」も無い。ただ裏切られる。是か非か。二択を迫られる作品だと思う。しかしながら、どこへ、どこまで転がっていくのか、非常に気になる。」

「進撃の巨人以来の絶望感!今期最もインパクトの強い作品です。というのも、閉塞感の高い世界観の作品は数多くあるので何となく雰囲気でも終わり方が予想できるモノのように思うのです・・・が。。この作品は、とにもかくにもまづ、主人公の設定がスゴ過ぎるので全く分からないです!一話すら先が見えないこの漫画には好奇心が刺激されまくりです!」

「展開次第で、進撃の巨人レベルまで盛り上がりそうなヤバさを感じる。」

「今、面白いマンガならコレ!50年後も支持されている作品かどうかは分かりません。なので今読んで欲しいです。」

「無軌道で展開が読めず、読者は、毎回「どうなっちゃうんだろう」という想いを抱き続ける、そんな過去に類がないマンガだと思います。連載も毎回、どうなっちゃうんだろう、と僕自身思いながら読んでます。これってなかなかすごいな、と。正直、表現のことも考えると万人にオススメとは言えないけど読む価値はある!そう思います。」

「正直話題になった1・2話しか読んでいませんでしたが(そして設定だけがユニークな感じね...などと思っていましたが!)、ユニークな設定のその先の物語がなんと面白いことか!爽快なアクションシーンがあったかと思えば、背筋がヒヤッとするホラーシーン、思わずフフッとなるギャグシーンが次から次へと展開していて、怒涛の勢いに飲まれました。」

「なんだなんだこのジャンプマンガは(「+」とはいえ)? 数ページに1回驚くことが飛び出してきて、どきどきどきどきしてしまう。2巻でいびつなキャラ(トガタ)が登場したことでがぜんおもしろくなった。かと思えば3巻でド王道の方向に引き戻されて...急ブレーキをかけてガッと違う方向へ思いっきりハンドルをきることを繰り返しているような、作品自体もいい意味でいびつな、予測不可能な作品。新しいことが起こっている、というワクワク感がある。自分がマンガに何を求めているのかが、よくわかりました。」

「あまりにもぶっとんでいて、読みながら「なんだ、これ!!!」と興奮してしまった。ハチャメチャで残酷でなのに笑わせてくれるという。ビンタどころかグーで顔面を殴られたようなショックを受けた作品。早く!続きを!!読みたい!!!」

「全編からたちのぼる冷めた怒りに、ただならぬ気配を感じてそわそわします。ここから私は勝手に、生まれる前から膨大なエンタメに囲まれた世代の「面白いことはとっくにやり尽くされてるんだろ?」って苛立ちや、「何をやっても名作達の焼き直しなんだ」って開き直りを、そしてそれを突破しようとする決意を感じてます。とにもかくにも、そこに「今」の空気をひしひしと感じて心が震えます。いつの時代も誰かが描かなきゃいけない、「この世界に殺されないための物語」の最新形がここにあると思います。」

「どこで着地するのかわからないところがとてもいい。なんでもありでめちゃくちゃなところがとてもいい。主人公がどうなろうとも応援してます。がんばってください!!!」

「氷に閉ざされた世界で、燃え続ける男。寓話のような設定と陰惨な描写は「こんなの読んだことない」と久々に思える世界観でした。このクオリティと独自性のある漫画が、Web連載から出てくるところに漫画の未来を感じました。」

「切ない。怒りが切ない。でもだから読み進めてしまう。買ってしまう。しょうがないだって先をやっぱり知りたいもの。知りたいから思わず続きを手に取るよね。そんなのがマンガ大賞にはとっても良いと思う。だから今回はゴールデンゴールドとも悩んだけどこっちを選びました。」

「「変態だ!」この作品を読み進めていくうちに、作者に抱いた感情。違う次元に飛ばされる感覚アリ。」