選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2017ノミネート作品

『ダンジョン飯』九井諒子

  • ダンジョン飯 3巻 (ビームコミックス)

  • 選考員コメント・1次選考

    「もはや安定の面白さ。ダンジョン内での食事情という突飛設定に霞み勝ちだけど、人間関係の細やかな描写から生まれる笑いが癖になる。」

    「ダンジョン飯、一巻発売時から、すごいインパクト!すごい面白い!と、思ってました。
    でもね、インパクトがあるとその分巻が進むにつれてだれてきたりすると思ってたんですよ。
    何が何が、ますます面白い!!キャラクターの魅力や作られた世界観に引き込まれて行きます。
    TRPGめちゃくちゃやりたくなるなー。読んでると。」

    「ゲームやらない私でも面白く読めた。
    モンスター調理が斬新!笑」

    「今年も推します!1巻・2巻・3巻と巻を重ねるごとに、単なる飯×ダンジョンではなく、じっくりと練りこまれたRPG的世界観が見えて来て、これぞ九井節!!とガッツポーズしたくなりました。」

    「最初は設定の斬新さに驚いたが、話が進むにつれ様々な謎が少しづつ姿を現わし、そのダンジョンの深さに驚嘆している。どこまで連れて行ってくれるのか、楽しみだ。」

    「九井諒子さんのユーモアと、こだわりの再現性が大好きです。
    RPGをプレイする時いつも思っていた、「腹減らないの?」という疑問。
    このパーティはずっと一緒で本当にうまくいってるの?という疑問。
    人間の本質すら軽快に突いてくる作者の深い洞察力。
    誰しもが変態である。ということ。
    4巻は今年2月の発売。
    早く読みたい。何度も読みたい。
    読んでもいない新巻を、すでに何度も読むことが決まってしまっている作品。」

    選考員コメント・2次選考

    「RPGのダンジョンの中では何を食べているのか、どうやって生活しているのか、ゲームをしている時には意識していなかったことが、ダンジョン飯を読んでからやたら気になるようになりました。最新刊(年明け後に発行されているので本当は審査対象外ですが)もシリアス路線も見せつつ、やはり食べる!ことに執着する姿は、表彰モノです。」

    「やっぱり、何度読んでも面白いです。読み終えた後に、必ずもう一度最初から読み返してしまいます。最初はさらっと物語と料理を楽しみ、二回目にレシピを考察し、三回目に読むときにはキャラクターに対して並々ならぬ愛着が沸いていて、もう一度最初から読む。タイトル通りダンジョンで飯を作る話がメインではありますが、個性的なキャラクターと着々と進む物語からも目が離せません。」

    「やはり『ダンジョン飯』が一番。行ってみたくなる世界観に、どんなモンスターでも料理するという発想。コマの端までキャラクターの表情がおもしろく、自然と笑いを誘います。九井 諒子先生の短編集から読んできましたが、ダンジョン飯は九井 諒子先生の集大成であると思う。まだまだ多くの方に『ダンジョン飯』は知ってもらいたい、読んでもらいたい。」

    「巻数が進んでも安定の面白さ!書店員的目線ですと、この作品を買いにいらっしゃるお客様方も目に見えてワクワクしながらこの本をレジに持ってきてくださるのがわかります!まだまだたくさんの人に読んでいただきたいコミックNO.1です!」

    「相変わらずなテンポが面白く、飽きが来ません。ゲームでRPGをプレイしているとき、主人公はこうして食事をとっていたのかな・・・とちょっと嫌な気分にもさせてくれます(褒め言葉です)」

    「ダンジョン飯は1巻から、むしろ1話から面白かった。なので話題になったし、売れた。賞も取った。面白かったので反応も早かった。1巻からそれらの評価に値する作品で、みんなが話題にした。なんなら、みんながすでに読んでる前提になってしまったきらいすらある。それでもやっぱり、まだ読んでない人はたくさんいる。1巻から今も変わらずずっと面白いダンジョン飯。もう一度ダンジョン飯の話をしてもいい頃だ。」

    「設定の奇抜さに隠れがち?かもしれないけど、必要最小限の人数のグループにおける人間関係の微妙さやそれを上手く回すための優しさとか、すごく丁寧に描かれている。飯だけじゃない!」

    「話題性は随一でフォロワー作品などを多数生み出しつつも刊行タイミングの悪さから昨年の受賞を逃した感がありますが、当作品が与えた影響力や生物学などを含む衒学的なネタ、それらをスッと理解させる漫画としての面白さ分かりやすさ、巻数は少ないのに倍近くのボリュームを感じさせる読み応え、大賞に相応しい作品であると思います。」

    「ダンジョン自体にまつわる様々な謎や、登場人物たちの人間模様などが回を増すごとに複雑に絡まって、"ダンジョン&飯"というモチーフのユニークさだけではない、濃厚な作品に進化していると思います。『指輪物語』のようなどっしりとしたファンタジー世界にどっぷりと浸かれます。「ああ、最近よくあるグルメマンガね」と読まないのはもったいない!」

    「ダンジョンに生息するモンスターを食材にご飯を作る。なるほど、ダンジョン攻略者はこうやって生き延びてきたのかと(笑) モンスターが調理され、料理として成立させるアイディアは目からウロコでした。」

    「「一年」という括りなく考えると、この作品で決まり!登場時の印象が強過ぎますが、未だに絶好調です!」

    「この漫画の特筆すべき点は、味が想像できそうなリアル感だ。モンスターを食べるだけなら、有名どころならゲームだがモンスターハンターとか他にも物語のメインとして扱っていないにせよ、異世界の食堂で空想の動植物を調理した料理が出てくる漫画は珍しくはない。しかしそれに対して読者は「うまい肉」「うまいスープ」ぐらいの情報しか得られない。ダンジョン飯は生態系や体の構造まで考えて描きこまれているので、テレビでキワモノ食を探して海外のジャングルに行って昆虫や爬虫類などを食べている番組を見ている時のような、食べたことがないのに味を想像してしまうという経験をする。マルシルのリアクションなど、まさにキワモノ食を食べさせられている芸人やタレントそのものである。また物語自体もダンジョン創成の謎の片鱗が出てきたり、奥深い展開となっていて飽きさせない。脳にも胃袋にも訴えてくる、非常に贅沢な作品です。」

    「今年こそ、大賞でしょう。マニアックなのにポップ。それに尽きます。ザ変態どポップ。」

    「昨年もノミネートされたり既に十分注目されている作品ですが、今年こそは大賞をとってほしいので推したいと思います!九井さんの作品全てに言えるのですが、登場人物それぞれの個性を描くのがとても上手で、まるで友達にいるみたいな立体的なキャラクターがファンタジーという作品世界を越えて、生き生きと伝わってきます。登場人物が増えても、メインキャラの存在感はそのままに、サブキャラまで人間味あふれて、みんなこんなに魅力的なのってすごいです。読み手を煽ってくるようなストーリーではないのですが、テンポのいい展開はまったく飽きることはなく、もう内容知ってるよって方にも、表情豊かなキャラクターを反芻するように是非何度も読んでもらいたいです。」

    「漫画を読んで久しぶりに声を出して笑ってしまいました。素直に、文句無しに面白いです。ギャグ漫画でここまで世界観が考え抜かれ、ストーリーがしっかりしている漫画は非常に珍しいと思いました。シリアスなストーリー漫画としても楽しめる......と思いきややっぱりメインはギャグか......と思いきや、あれ、シリアスなのか......??という思考の行き来が不思議な感覚です。(やっぱりギャグでした)キャラクターが非常に魅力的です。ライオスをはじめとするメインキャラは言わずもがなですが、脇役達やモブキャラ、ダンジョンのモンスターに至るまで、細やかにキャラクターが作られていて、隅々までが本当に楽しい漫画です。九井先生の、漫画への愛と遊び心を非常に深く感じました。」

    「今回唯一の食マンでした。近い食材見つけて試しに作ってみようかなとおもって、何品か作りました。きっとこんな味だろうと想像しながら。」

    「僕くらいの世代にはやっぱりこの世界はとてもマッチします。ドラクエFF世代に響く名作。メインストーリーも大きい展開がありそうで、常に次が楽しみです。」

    「一次選考でも書いたけども、第一話を読んだときにものすごいインパクトを受けました。でもインパクトは薄れていくもの・・・でも、この漫画はインパクトの後にそれ以上の面白さが襲ってきました!ねるねるねるねの色が変わった後に、さらにものすごい旨みがきたらきっとこんな感じだと思います 作者さんの作った世界観がしっかりとした骨組みで作られているからこそなんだと思います。私たちの住んでる世界とは別の世界の話だけどなんか悩みとか共感できるんだよな~。料理もたべたくなってきて、なんなら移り住んでみたくなる。巻を重ねてますます面白くなってきてわくわくが止まりません。」

    「ファンタジー世界の食べ物はまだしも、モンスターまで食べようと考えた先生にやられた感あります。本当にありそうでなかった作品。絵も世界観に合ってるし、なによりモンスターが美味しそうに調理されちゃってるのがなんだか不思議。現実世界のどの食材からヒント得ているのか考えながら読むと尚更楽しいです。男女問わず楽しめる漫画。」

    「二次審査のために作品を読んでいたら、4巻がちょうど出ましたね。わ????おもしろい。とうとう地底のドラゴンが! 1巻からテンションがまったく落ちることのないコマ運び、いやますばかりのキャラクターたちの魅力。フードマンガの傑作です。結局、私は物理的に食べられないものこそを食べたいんですよね、一生。だけどそれは絵に描いた餅というか、モンスターの肉。物理的には絶対食べられないものが食べたい。食べられないけど、じつは、視覚を通して脳ですでにたっぷり味あわせていただいているのだと思います。このもどかしさを飼いならすことこそが快感なのかもしれません。私のその欲望にとても叶った作品です。ハッシュタグはもちろん、#私を二次元に連れてって 」

    「もう出尽くしたと思いきや、メシ漫画の新しい可能性。」

    「面白さは既にお墨付き。最新刊も発売したばかりのこの作品ですが、全体的にぶれず、ダンジョンにて飯を食らい、ドラゴンに喰われた妹を助けるため奥に進む一行。王道ファンタジーに加えて、今やブームにもなっている、食(グルメ)を取り入れた面白さは素晴らしいと思います。」

    「面白い。ただただ面白い。軽く読めるけどクオリティがめちゃめちゃ高く、そのアンバランス感が良い。」

    「やっつけるだけじゃなくて食べちゃうってとこが新ジャンル!でもそれだけではおわってないところがすごいところ。4巻になっても衰えない面白さです。」

    「ものすごーく迷ったけれど、それでも読み返すと、やっぱり面白いんだよなあ......!もう世間で広くこの面白さは認められていると思うので、いま改めて薦める必要があるのかというと困ってしまうけれど、でも「人に薦めたい」作品であることにかわりはないので入れちゃいます。のんびり、ゆっくり、先を待ちたい。」

    「「○○を最初に食べたのは勇者」という形容はあまたあるが、未知の食材を食べるのは勇気のいることだ。それを調理過程から「美味しそう」に描くのもまた至難の業。そうした誰も思いつかなかった裏技を見事に物語のテーマに織り込んでしまうのも、やはり稀有な才能だと思う。」

    「親子で楽しく読める作品。登場人物たちの個性も面白く、楽しみにしている。」

    「ダンジョン内で魔物を調理して食べるファンタジーとグルメを融合!ダンジョン飯のゲームあったらあったらやりたい!」

▲ ページの先頭へもどる