選考作品へおすすめコメント

マンガ大賞2016ノミネート作品

『ダンジョン飯』九井 諒子


ダンジョン飯 2巻<ダンジョン飯> (ビームコミックス(ハルタ))

「マンガやアニメの中にしかない「美味しいもの」には特殊な魅力を感じることがある。いわゆるマンガ肉や、ジブリ作品に出てくる謎料理など・・。このマンガはダンジョンで出会うモンスターを調理するという完全フィクションの料理がメインになっているのに、なぜか味が想像できる。また、不思議な癒やし効果がある。殺人ゲームや辛い悩み、逆にいうと強い笑いなどが全く無い。どこか淡々として、キャラクターはみんないい奴で・・・。殺伐としたストーリーに疲れた時にや、会社で疲れた時に気軽に手にとれる。美味しい薄味だから、期間をおかずに何度も読める。毎日食べる和食のような飽きのこなさに夢中!」

「飯もの漫画にそろそろ飽きがきていたところに出現したビッグバン!こんなにスライムを食べてみたいと思う人生になるとは!!人生やっぱり何が起こるかわかんないし、漫画ってすごいよねー」

「リアリティのあるファンタジーを描かせたら右に出る者はない(と個人的に思っている)九井さんが生み出す、食×ファンタジー作品。...と言っても、読む前に想像しているお話しとはかなり・スゴク違うものであること間違いなしですので、ぜひパラリとでも読んでみてほしい作品です。」

「誰もが抱くRPGの疑問への、ひとつの明確な回答...なんてなことはどうでもよく、未知なんだけど誰もが知っている食材の味を真剣に検証するというバカバカしさが素晴らしい。身内の死という重いテーマを匂わせつつ、そんなことはすっかり忘れさせる力技に翻弄されるのが気持ちいい。実際。主人公もたまに忘れているフシがある。たまに入ってくる小ネタに気付くのも楽しい。」

「ファンタジー世界の裏舞台!王道ダンジョンRPGの世界の裏では、退治したモンスターを食べる「モンスター食」が!あのキノコの化け物を!?スライムを干したら!?鎧の化け物も食べられるところが!?等々。なんとなく馴染んできた空想世界も見方を変えると、新しい境地が見えてきます。ファミコン・PC・TRPGと、かれこれ30年ほどファンタジーに親しんでいますが、この視点はありませんでした。脱帽!」

「最初に読んだ時、「こうきたか」と思った。グルメ漫画は近年多く見受けられるようになってきたが、ダンジョンに出てくるモンスターを、その場で調理して食べる なんて想像もしたことが無かったからだ。 調理するモンスターはRPGをやったことがあれば一度は戦ったことのある姿で、こんな料理になってしまうなんて......と感心してしまったところもある。あの『さまよう鎧』を調理してみようとは、誰が思っただろうか......。また、リアリティを徹底的に追及しているのが惹きこませる。パーティーへの賃金だったり、トラップに使われる油の種類など 細かいところも綿密に書かれるから、読み手はこの世界観への興味が尽きない。キャラクターのコミカルな表情も良い。エルフ族のマルシルはゲテモノ料理に嫌だ嫌だと反抗しますが、最後は笑顔で「美味しい!」と言うのだから、見ていてとても微笑ましいです。全体を通して質の高い作品。一度読めばファンタジーの世界の魅力をもっと広げさせてくれる。そんな作品です。 自信を持ってオススメできる作品です。」

「年末のこのマンガがすごいで1位になったのは知っていますが、やっぱり押さざるを得ません。フードまんがとして最高におもしろい。冒険の仲間の珍道中を最高の画力で描いた傑作です。登場するのはゲームにありがちな 魔物を素材に、まんがで調理法を描いたメディアミックス料理。おかしなことに私達は、あらかじめ実態を持たない幻の味が一番食べたいのだ。よくよく読むと皮肉すごくも効いていて、作品に通底する批評的な目線がやみつきの味なのです。うまい!」

「ダンジョンにいるモンスターを調理して食べるとは衝撃的でした。なんでもトライする主人公たちだが、さすがにゾンビは食べないんだなと納得(笑)異色な飯マンガ。読んだ後にRPGをやるとまた違った目線でゲームができそうです(笑)」

「王道のファンタジーものを、食の切り口で描いたマンガです。昔からなじみのあるジャンルだったので、やられた!こんな切り口あったのか!と衝撃を受けました。そして、ただ斬新なだけでは終わらなくて、斬新な切り口をうまく使って物語としても、とても面白いマンガになっています。もう、なんか、ずるい!って言いたくなるマンガです。ファンタジーが好きな人にも、食べるのが好きな人にもオススメなマンガです。」

「とても食べられそうにない迷宮の魔物が素材なのに、名料理人のみごとな調理の腕で、やけに美味しそうに見えてしまうのが摩訶不思議。これも作者のマンガの腕の仕業だろう。」

「RPGでダンジョンを攻略している間、主人公達の食事はどうなっているのか、ということが非常に具体的かつ面白く描かれています。スライムやらバジリスクやらマンドレイクやら、絶対に食べたことのない食材のはずなのに美味しそうに思えてしまうのは何故なのか!実際の食材を当て嵌めて、ちょっと作ってみたくなっちゃいます。」

「名実ともに昨年の話題をさらった作品。九井さんのファンタジー要素と生物学見地の結実。」

「この作者の描くファンタジーがメチャクチャ好きです。鎧騎士のモンスターを調理して食べる発想がヤバイです。各話のモンスターに関するオマケ漫画も必ず書き下ろしてくれる所も好きです。読むとその世界に引き込まれる漫画だと思います。」

「グルメとゲームとファンタジーをこんな風に混ぜ合わせて描かれたら、そりゃ面白いとしか言えないってば!...と、初読の時にわくわくしたのを覚えている。架空の材料で作られている架空の料理がどうにもこうにも美味しそう!児童文学や小説や絵本で知った料理と心躍らせるのと同じわくわくがそこにはあって、そこに冒険の面白さと少しのくだらなさ(褒め言葉)加えられて、絶妙のバランスで成り立っている一作。今年、薦めると言ったらこの作品を抜きには語れません。」

「マンガの素材の組み合わせが抜群で、楽しみながら美味しく読めて、実際に食べてみたいけど決して食べることはできない。ぜひご賞味あれ!」

「モンスターなのに美味しそう。それでいて栄養バランスもしっかりしているだなんて!冒険者がしとめたモンスターを食べるのが、当たり前のように感じてきます。よくよく考えると、しとめた獲物を調理しているわけで、これってジビエってやつですか?」

「正直、やられた!画力だけでも魅力ある先生だけに、この切り口(「食」漫画&ゲームネタのコラボ)はもう反則(笑)!2015年各ランキング上位なのも納得の一作です。」

「大枠の設定だけではなく、細かい着想や会話まで洒脱さが染み渡っている。尖った感性を軟らかく表現する技量にも感服した。」

「毎回毎回、「いったいどうしてこんな面白いことを思いつくんだ!」と驚かされる九井作品の中でも、これはすごく読みやすい題材だなと思いました。
子どもの頃から当たり前に存在していた数々のロールプレイングゲーム。モンスターを倒しながらダンジョンを進み...という過程で、その倒したモンスターを食べちゃおうなんて考えたことありましたか?わたしは無いです!ゲーム好きの方はもちろん、ゲームをしない方が読んでも引き込まれる、説得力のある描写の数々にうならされます。とにかく、おなかを空かせて読んでください!」

「今まで遊んでいたRPGの主人公たちの食事って実はこうだったのかなと思うマンガ。またはRPGの世界にクッキングパパが入ったらこうなるのかも。」

「「愛の感想劇場」を読めた頃が懐かしいです。」

「そこを切り取るかという題材。20代後半~40代前半であればどれもこれもツボです。」

「冒険者とダンジョンと料理というかけ算でどんどん読みたくなる作品」

「近年流行の「飯もの」系だが、空想世界の(ゲテモノ)怪物を狩り、料理するという発想が斬新。パーティーメンバーの視点で、それぞれの物語が見えるのも面白い。」

「少し前まで「目の付けどころが」と言えばを○ャープさんでしたが、今それを継ぐのは九井諒子先生しかいないでしょう。」

「ここ数年「コアな漫画好き」に熱狂的に愛されてきた九井先生が、こんなにメジャーになるなんて...!(私も「マンガ大賞」の打ち上げでおすすめされて、九井作品にハマったのですが)みんな投票しているだろうなあ、と思いつつ、この面白さと完成度は、私も一票入れざるを得ません。」

「みんなが子供のころに経験しているちょっと懐かしいRPGのとっつきやすさを最大限に利用した設定、全然食べたくないけれど美味しそうな料理とグルメ漫画定番の蘊蓄&工夫、安全よりも好奇心を優先してしまうオタクの悲しい性、限界を超える挑戦による成長、サークルオブライフへの感謝、なんでもかんでも詰まっているのにこんなに全力でばかばかしい。天才!」

「いくらグルメ漫画ブームとはいえ、倒したモンスターを調理して食うって・・・そんなんアリか!?結果全然アリだった。ちょっと美味しそうだなと思っちゃう自分が悔しい。画力の高さやギャグのうまさも然ることながら、なによりこのとんでもない設定を生み出した久井先生の想像力の豊かさにゾクゾクしてしまう。」

「中3、高3、大学4年。と、将来の進路や就職を考えるときに頭に浮かぶこと「ドラ○エみたいに、モンスター倒してお金稼ぐ世界に生まれてたらよかったのに・・・」きっと、福利厚生とか大変と、友人たちにとめられましたが、みんな一度は思った事あるはず!そんな夢とリアルが混じったような漫画とついに出会うことができた気分。魔法とリアリティのバランスがちょうどいい。なるほど!そういう生き物は、こうやって生きていたのね!!と、空想の世界なのに目からうろこというのもちらほらあります。空想の食べ物でおなかがなったの初めて!という一冊でした」

「九井諒子ワールド、そうきたか???!という感じです。特にドラクエ世代にはもうたまらない!!!スライムおいしいの?とか暴れ牛鶏的ななのなら焼いたら食べられそうとかつい色々想像上のモンスターの味を妄想しちゃいます!」