選考作品へおすすめコメント

マンガ大賞2015一次選考作品

『インベスターZ』三田紀房


インベスターZ(6) (モーニング KC)

「今の世の中、何が本質的に不思議かというと、ひとつは「投資」でしょう。ほとんど冗談ではないか、と思えるような金額の話が当たり前のように語られ、主婦や学生が簡単に儲けた!という話を聞き及ぶ一方で、破滅の話もちらほら聞く...!まぁ、「気にはなるけど、自分がやるものじゃない」みたいにして殆どの人が横に置いてあるものじゃないでしょうか。それを、三田紀房さんらしく事実をギリギリまでシンプル化して絞り込んで、短文で「ぐっ!」と読ませる。逆に舞台装置には架空の部活や幽霊的みたいなものを導入して、投資、という複雑であやしくもある話を、シンプルに伝えるために運用する。日本が戦後復活したのは、運が良かったからだ!とか、強い強い。大学の学費を投資で贖おうとする母子家庭の女子高生とそのお母さん、とか、あってもいいけどまだマンガに登場していないモチーフを登場させることも含めて、とっても、エキサイティングです。」