選考作品へおすすめコメント

マンガ大賞2014ノミネート作品

『重版出来』松田奈緒子


重版出来! 2 (ビッグコミックス)

選考員コメント・1次選考

「働くことに素直に一直線の主人公に勇気もらってます。出版業界だけでなく、すべてのお仕事に通じてると思います。読んだ後に、お仕事がんばろーって思えるマンガです。」

「作品を作る先生それを支える編集者編集者が営業へプレゼン営業が書店へ売り込み書店のプッシュでお客様が作品に出合うこの流れで携わっているみんなのマンガ。それぞれの考えや気持ち そして作品を世に届ける楽しさが詰まっていて自分もがんばろうと奮いたつ作品です。出来が「しゅったい」と読めるようになりました。それも嬉しい。」

「マンガ本だけではなく、この世の多くのものは色々な人がかかわって、色々な想いが結集された結果、世に出てきていると思います。こういったやり取りって結構社会のいたるところでやり取りされていると思うのですが、マンガではあまりスポットが当たることはなかったような気がします。このマンガはそこにスポット当てられていて、サラリーマンとして働く自分には、納得できる話ばかり。自分の働く世界と地続きの世界の話って気がします。会社の新人に実際に社会人として生きていく上で参考になるマンガを勧めるとしたら、どこか別の世界の話に感じるスーパーサラリーマンの話はお勧めしないけど、このマンガは真っ先にお勧めします。」

「業界の中にいる1人としてやっぱり無視できない訳でwww 素直におもしろいです!!!」

「マンガはどうやって作られるのか?こんなに様々な人が関わっているのか!と思わされる作品。というか、印刷会社の人にまで光を当ててくれて・・・素晴らしいです!!w 次はどんな人が出てくるのだろう、と楽しみにしてまーす。」

「書店員として、本に携わる人間として、これはおすすめしなければならないと感じる作品。本を書く先生、そして編集担当者、そこから部数を決める出版社販売部、印刷会社、そして書店に情報を流す営業部、書籍を卸す取次、そして店頭で販売する書店員、店頭で本に出会ってくれるお客様。本に携わる人は多い。でもそれをチームとして描いてくれてることに感動しました。このチームが成立しなければ本は世に出ないし、売れないし、読んでもらえないかもしれない。この漫画は売り手である書店員からすれば勇気とやる気と熱い思いを湧き起こさせてくれる漫画。まだまだ書店は死なない!」

「「マンガが売れる」というのは、漫画家さん、編集さん、営業さん、書店員さん、色んな人たちの力の結晶。面白いとおもったものをみんなに知ってもらいたいという、マンガ読みならわかる感覚がプロフェッショナルに研ぎ澄まされ、結集して、結果を生み出していく感じがたまらない!仕事人にエールを送る一冊です!ぐっとくる名言が所々織り込まれているのも、全体のバランスの中でテンポの良さに拍車をかけいて、グイグイ引き込まれる要素になってます!そのあたりもさすがだな、と思いました。」

「マンガに関わる一人の人間として、裏方の熱い思いを届けたい!」

「マンガに情熱を注いでいるのは、マンガ家だけじゃない。編集者から印刷所、書店員までバトンをつないで、僕らは今、泣いたり笑ったりしてる。マンガに関わる一般人たち、つまり、僕らにとってのヒーローたちの物語です。」

「作家、編集、出版社営業、書店員、読者。本を愛する全ての人に読んで欲しい。」

「まだ2巻ですけど、「タイムマシンにお願い!」は秀逸。」

「生み出す側と世に売り出す側、作品に携わる多種多様な人達の漫画はよくあるんですが、松田先生の独特のタッチや言葉に毎回ハッとさせられます。」

「物語りで感動出来る全てのパーツが揃ったようなマンガ。」

「所謂業界モノ漫画ですが、漫画や仕事を愛する人には胸を熱くさせる物がある作品です。まるでスポ魂と言っても良いくらい。読後には不思議な爽快感がある作品です。」

「売れたんじゃない、俺たちが売ったんだ!にシビれない書店員はいないでしょう。」

「燃えるお仕事マンガ。10代のころ『編集王』(土田世紀)を夢中になって読んでいたが、この作品にも同じ熱が通じていると思う。」

選考員コメント・2次選考

「厳しい世界で挫けそうになっても、皆、同じ方向を見ている業界って素晴らしいと思う。それがまさにこのタイトルであるわけで、もう出来すぎじゃないですか!」

「この作品の主人公のように、これからもどんどん良いまんがに育っていくことは、1巻を読んだ時からひしひしと感じていました。2巻に収録された作品たちもすばらしく、その中でも「タイムマシンにお願い!」を読んで、「今年はこれで!」と決めました。」

「黒沢さんの真っ直ぐ前を向いていくところにスッキリ楽しく読めました。」

「出版社と書店の裏側を情熱を持って描いているというのはよくある設定だと思うのですが、主人公の小熊ちゃんが情熱を持って接することが周りに伝播してさらに、良い影響になっていく過程にとにかく惹かれました。早く続きが気になる~。」

「俺たちが売ったんだよ!にシビれない書店員はいないはず。」

「本を作るお仕事は人生をかけた大変な作業だけれど、作り手売り手といった人々の情熱とそれを支える人と人とのつながりは、いつの時代も変わらないと気づかされます。人を動かす熱量に感動です。」

「やはり今年はこれかなと思いました。日々作られ売られていくコミック、自身は売る側ですが、改めて様々な人に支えられているんだなと思いました。」

「感動した!胸が熱くなる明日も仕事をがんばろうと思える作品不安、どうがんばったらいいかわからなくなった人に読んで欲しい恥ずかしながら重版出来の正しい読み方初めて知りました‥」

「マンガに情熱を注いでいるのは、マンガ家だけじゃない。編集者から印刷所、書店員までつないだバトンを僕らは今受け取って、泣いたり笑ったりしてる。マンガに関わる一般人たち、つまり、僕らにとってのヒーローの物語です。」

「出版界の内幕を描いた秀作。悲喜こもごもの舞台裏に触れる意欲作。ただ、主人公の柔道はどこに行った?」

「昨今の出版業界マンガは漫画家主人公の作品が続いていましたが、久々の編集者+出版社マンガであり、てらいの無い王道かつ、人情世話物でもある。書店の棚の前で「なんでこれが売れてるのか分かんねーよ」との声に編集と書店員が「売れているのではない、売ったのだ!」と密やかに胸を張る様に、ベストセラーの陰にはこんなドラマがあったのか!と読み手に思わせるストーリー性の高さや、本の作成に関わる人々の人情の機微や心の綾を丹念に描いた良作。」

「企業で働くのということは、制約やしがらみが多いのですが、その分一人では到底できないようなことができます。個人としてではなく、いろんな部署や同じ部署の先輩後輩と協業して会社として成果を出してゆきます。このマンガは企業で働き、チームとして成果を出す喜びがメインに描かれていて、サラリーマンの自分はとても共感できました。そうそう。こういう時ってたのしいんだよなーって。就職したけれども、なんかつまらないと感じている若手の方は会社を辞める前に、是非一度読んでみるのもよいかもしれません。普通にサラリーマンも結構楽しいことあるものですよ。」

「胸熱.........!!!!!!!!!!!!!!!!」

「漫画業界が抱えるさまざまな悩みにとどまらず、出版業界や書店業界についてのさまざまな課題も含めつつ、この社会で働くこと全体についていろいろと考えさせてくれるストーリーは、感動のエピソードも織り交ぜて、読む人に自分もがんばろうって気持ちを与えてくれる。もちろんあんなにうまくはいかない。柔道でオリンピックを目指せるくらいの逸材が、ケガで挫折したからといってクルリと目標を出版業界に変えられるはずもないし、猪突猛進な性格だけで渡っていけるほど、業界も社会も甘くはない。そんなことを、既に社会に入って壁に突き当たっている人からは思われそう。もっとも、ヒロインの黒沢心は何か隠れていた才能を発揮した訳ではない。そう思ったことをそう口に出し、そう実行しているだけ。それがちゃんと理にかなっているからうまくいく。大切なのは必要なことを見つけだすこと。そしてどうせ自分はとか、どうせこの件はなんて考えてしまって諦めないで、思うがままにやってみること。傷つくことを厭わないで踏み出すだけで、世の中けっこう変わるかもしれない。そう信じて歩み出せ、今すぐにでも。」

「仕事をするって、生きる事。命を燃やす面白さにじんじんします。しびれる名言もたくさん。」

「これはもう、書店員としては共感せざるをえない作品です。もちろん書店員でなくても、本を愛する人、自分の仕事に情熱を燃やす人、また、逆にそれほど仕事に熱心になれていない人の心にも響くマンガであると思います。心ちゃんが可愛くて、頑張れ!頑張れ!と応援したくなります。そしてこの本に重版がかかると思わずニヤリとしてしまうので、たくさんの人が読んでくれますように!」

「やっぱり業界モノは、その業界に属していない者から見ると新鮮で興味深い。単純に続きが読みたい、ということもあり、一票。」

「出版業界はよくわかりませんが、作者が作ったものを売るという仕事は同じなもので、大変共感できました。お店での展開を携帯写真で送られてくるとこなんて、物凄い共感度。仕事に前向きになれるマンガです。」

「元気いただけました!本を作るという職業だけの話にはとどまらないと思います。これからお仕事される方、今の仕事にちょっとため息でちゃってる方、読んだら元気になりますよ~。」

「去年、打ち上げで関さんに進められていきなり買って、爆笑してました。そして、不覚にも電車の中でたんぽぽ鉄道のところで涙が出てしまいました。共感しちまったんだろうか、歳だろうか、いろいろダイレクトにきます。小熊がうちの新人にいないかなあ。編集者が作家にサインをせがみにくいってのが毎年のマンガ大賞の裏側で実感している部分で自分にはツボでした。」

「3作目をどれにするかは悩みましたがこれで。ちょっとロマンチックすぎるかなという気もしなくはないのですが......。」

「出版業界に限らず物を売る事に携わる人なら誰しも目指す所は、「売れた」ではなく「俺たちが、売ったんだよ!!!」と自信を持って言い切れる仕事をする事であろう。そんな新人に戻ったような甘酸っぱい気持ちに戻してくれる「重版出来!」」

「「マンガ」に関わる、一書店員として、ぜひ読んでいただきたい作品!」