選考作品へおすすめコメント

マンガ大賞2012一次選考作品

『Sunny 第 1 集』松本太洋


「松本太洋の最新作。星の子学園で、何らかの事情で親と離れて生活をする子供たちのお話。親に会えなかったり、ろくでもない親だったりと彼らを取り巻く環境は「不幸」なのだろうし、親と会えない悲しみも彼らは知っている。でも、彼らは愛で包まれている。なぜだか読んでいくとそんな気分になってくる。施設の職員さんの愛情であったり、地域のおばちゃんたちの愛、何より彼ら自身が互いに互いの悲しみや切ない気持ちを理解し合って支えている。喧嘩も耐えないけれども、互いが互いを支え愛し合っていて強く生きている。松本太洋の作品って人間の根本にあるたくましさや美しさを感じる。どこかのコーヒーの CM ではないですが、「この、ろくでもなくも美しい世界」を感じずにはいられないのです。」