選考作品へおすすめコメント

マンガ大賞2012ノミネート作品

『惡の華』押見修造


惡の華(4) (少年マガジンコミックス)

「どんどん加速してきた感。好きやけど、好きやないふりしてた系漫画。そういえば、僕も、こういうような時期があったにゃー、とか、思ったり、思わなかったり。自分と重ねて、記憶を反芻して、げぼ吐きそうになる。青臭い。」

「「クソムシ」2011 年で最もショッキングなワードでした。思春期の青さが主人公の世界を黒く変え、どろどろとした世界観を構築していく様は見事。押見修造曰く、「この漫画を、今、思春期に苛まれているすべての少年少女、かつて思春期に苛まれたすべてのかつての少年少女に捧げます」との事。この作品が描こうとする「思春期」は、毒があって生々しさ引き込まれます。」

「主人公・春日高男は出来心から片思い相手の佐伯奈々子の体操着を盗んでしまうがそれをクラスメートの仲村佐和に見られてしまい、ある"契約"を迫られる事に...。登場人物の行動に何一つ共感できないのに春日・中村・佐伯のそれぞれの行方がなぜだか気になって仕方がないです。」

「ほんの出来心...と言い訳が聞かない危機。翻弄されたいけど、支配されたくない。捕まりたくないけど、逃げたくない。人間の二律背反な絶妙な心理描写に悶絶。」

「このマンガには交通事故みたいにいきなりぶつかるのがただしいと思うのでおおぴらに人には薦めたくないことを除けば問題ないです。」

「初読の衝撃から、いつかは飽きてしまうだろうと思っていたが、巻数が増えるにつれてさらに衝撃の展開に。今が読み時??」


「押見ワールド全開。この人は何故こんなに混沌とした世界を描くのがうまいのだろうか。ものっそい陰湿な内容だけど、世界に引きずり込まれる、今年一番の漫画。」

「人間のコアにある卑しさにエロスすら感じる。脅されているようで、期待しているような矛盾。欲求と理性の葛藤が妙にリアルで嫌悪感を覚えるストーリー。だがそこに異常に興奮する作品。」

「すべてがなんとなく、胸を苦しめる。自分のようなタイプの人間には山田のようなタイプがなんともいえないリアリティを思い起こさせてくれる。」

「今一番他人におススメしたい、なかなかおススメできないマンガ。でも、主人公達がみんなある意味いい表情しています。」

「思春期特有のこんがらがっちゃった感じが積もり積もって大変なことに...。ううっ、目が離せない。これはどこまでエスカレートしていくんだろうか...。もしも大賞にならなかったとしても、来年も推すと思う。」

「うむ、こいつは変態だ。だが恐らく ( 元 ) 男子は皆本音では共感しているハズ。大変印象に残ったので一票。」

「んー、マウントとって「まじ、本気、殺すぞ、意味わかってんの?意味わかってんの?意味わかってんの?はあ?好きってゆえやあああああああや y¥い r@s じょ fg ぷぃの bw4h じぇた spg ん b %+y@ああ「lty 家ぼっっこぼこ、に、しな f がれあ z「@x::んじょ ht13』』』』』』』』』』』ほくそ笑んじゃうにゃん。極めて、世情な精神状況の、日常。」

「青臭くて面白い。独りよがりまくりの男子の隠れ部屋(世界)。」

「ボードレールの名作のタイトルのこの作品。BUCK-TICK ファンのボクも納得の物語性です。時代はこういうのをもとめているのだなあと思った作品。」

「おまわりさん!変態です!変態がいます!と思ったら主人公も変態でした !! ヒロインも変態でした !!! まともと思った清純派のあの子も変態でした !!!! 巻をかさねるごとにキモくなっていきます !! でもなんでだろう?キモイけど拒絶できない。どこかに共感してるのかもしれない。最終的にどう終わるのか落しどころが検討もつかない気になる漫画です。」

「「変態なんかじゃない!」って、好きな子の体操服着て言ってるとか、「いや、変態だよ!!」って思わずツッコまずにはいられない。でも、心のどっかでうらやましく思ってしまってる自分がいる。だって、ドキドキするじゃないですか!!人間みんな、どっかしら変態要素をもってるんだと思う。だから、この漫画を読んで興奮してしまうのは変なことじゃないんだ。みんなそうなんだよ!!って声を大にして言ったところで、この作品を中学生男子にすすめたい。」

「あたりまえだがいつごろからか「赤面」というやつをしなくなった。中学生の時はしょっちゅう赤くなって困ったのに。本作はそんな「赤面真っ盛り」の中学生男子の内面をねっとりと描く。いやもう痒いというかイタいというか(自分がもはや大人でほんとうに良かったと思わせられる)。なんとなく単行本を手に取るのが後ろ暗いような気持ちにさせるアンダーグラウンドなムードがまたなんとも蠱惑的。経験不足で無知で頭でっかちで自意識過剰でドロドロの妄想に苛まれている、つまりはどこにでもいそうな男子中学生が主人公。整理することも、うまく飼いならすこともできない、自分の中にいつからか居たそんな黒いカタマリのせいで、ずぶずぶと足抜け不能な「ド変態」な境遇に絡め取られていく。男子を結果的に罠にはめる同級生女子にはしかし、自分が罠を仕掛けているなどという意識はさらさらない。ただただ真っすぐに自分の興味関心を突き詰めているだけ。恐ろしい(笑)。生きるのに必要な世間体と厚顔と処世術とはぐらかしを身につける前の一時期の「危うい感じ」を深掘りしていく。でも不思議と下品でないところが得がたいところ。」

「青春モンモンマンガの系譜に新たな金字塔。単なる変態やん、って気もするけど。」