選考作品へおすすめコメント

マンガ大賞2012ノミネート作品

『グラゼニ』森高夕次 アダチケイジ


グラゼニ(8) (モーニング KC)

「超現実味がありすぎて逆に夢がある。無理だけど実在のプロ野球選手が登場してるバージョンも見てみたい。」

「面白いなぁ。スポーツマンとサラリーマンの狭間がココに。明るい絵柄でしつこくエグくクドく切りだす野球業界の表裏への異常なディティール細かさに脱帽。※モーニングは業界モノマンガを斜め横から切り出すのがほんとうまいなぁ。」

「プロ野球の中継ぎ投手を題材にした時点で異色。年俸、裏方など、今までの野球漫画には無い切り口は新鮮で面白い。話が短篇で進んでいるので、少し長めのストーリーが見たい。」

「作品数の多い野球マンガの中にあって、年棒という違った視点で描かれたマンガ。このマンガは女性というより普段からプロ野球に接している男性が好むマンガである。」

「もう 30 も過ぎると「努力すれば報われる!」的な熱血モノを読んでも他人事のように思えてしまったりするんですね。この作品は主人公が「年俸 1800 万の中継ぎ投手」。ほとんどマンガではスポットライトを浴びることの無い地味なポジションです。そして彼の頭の中は、少年漫画にありがちな「勝者のメンタリティー」は微塵もありません。勝負の世界に不要な「人情」や「不安」など余計なことで頭がいっぱい。そのリアリティーに共感してしまいます。大体の野球作品が「野球をプレイする人」に役立つ情報を盛り込もうとしていますが、この作品は「プロ野球を見るのが好きな人」に役立つ情報が盛り沢山です。他とは一味違う野球マンガ、オススメです。」

「ああこのパターンがあったのね~、と気がついたらファンになっていました。野球のルールを知らなくても野球が好きになると思う。」

「主人公はエースピッチャーでもなく、4 番のホームランバッターでもない。中継ぎと言うヒーローインタビューにも上がることの少ないピッチャーというのが面白い!プロ野球という世界の見方がもっと面白くなる作品です。」

「中継ぎ投手の実情みたいなものがうかがえて面白い。1 話完結方式で読みやすい。」

「プロ野球選手全員が僕らが思い描く活躍をして、たくさん給料を貰い、女子アナと結婚している訳ではない。プロ野球が題材の漫画は決して珍しくはないが、こんなに人間臭さにスポットを当てた漫画があっただろうか。いや、ない(反語)僕らがプロ野球選手の経験もないのに選手に文句を言ったり、監督の采配にケチをつけたりしながらも大好きなチームを大声で応援できる幸せは、この漫画の登場人物のような人たちのおかげである事を再認識。」

「主人公が、左投げの中継ぎピッチャーというところが、地味で、なんかいい(笑)リアルで、シビアな野球世界を描いている。」

「天才アダチケイジをこう活かしたか!と目からウロコの作品。しょーもないけどいとおしい、日本のプロ野球のブラックな魅力にあふれた良作。」

「プロ野球という戦場を職業の観点で描くのは、今までなかった。」

「アクの強い森高夕次(コージィ城倉!)の原作と、これまたクセのあるアダチケイジの作画のマッチングが回を追うごとにハマッて行く。そして新人アダチケイジの才能がどんどん開花して行く! 互いにヌケヌケと好きなことをやっている感がたまらない。名コンビ誕生の予感。」

「夢と現実の塩梅が抜群。読めばきっと、新たなプロ野球の楽しみ方とプロの世界の厳しさを知るでしょう。」

「スポコンでもない、青春ものでもない。プロの世界の厳しい現実をシリアスになりすぎないほどよいさじ加減で描いているところが魅力的。」

「プロ野球選手全員が僕らが思い描く活躍をして、たくさん給料を貰い、女子アナと結婚している訳ではない。プロ野球が題材の漫画は決して珍しくはないが、こんなに人間臭さにスポットを当てた漫画があっただろうか。いや、ない(反語)僕らがプロ野球選手の経験もないのに選手に文句を言ったり、監督の采配にケチをつけたりしながらも大」好きなチームを大声で応援できる幸せは、この漫画の登場人物のような人たちのおかげである事を再認識。

「限りなくリアルな舞台裏に震撼。カネという今までと違うフェイズでの野球界を切ることで生まれた新しい野球の見方。これはフリーランサーやサラリーマン達への優れた自己啓発的なビジネス書でもあると思います。もしグラ!」

「プロ野球がより面白く感じるようになった。」

「やり尽くした感が強く「野球漫画」ジャンルの細分化が進んでいる中、新たに新風を吹き込んだ点で評価は高い。本物のプロ野球臭がするコミック。明日が確約されていない、中継ぎ投手視点からのプロ野球がこんなに面白いとは!やや短篇続きだが、長いストーリーも見てみたい。期待値も込めて1位。」

「野球好きとしてもちろん大好きな作品です。これ読んで面白いと思った方はぜひ「おれはキャプテン」も読んでほしい!」

「「野球漫画=青春あるいは健全」の定義をぶっ壊してくれた作品。下衆いやりとりがリアルですね。金で価値が決まる。これでこそザ・人間社会。でも、やっぱり、それだけではないよねっていうところがちょいちょい描かれていて、それがこの作品の読後感のよさにつながっているのかなあと。野球好きでもお金好きでも、もちろんそうでなくても、大変おすすめの逸品。」

「「グラウンドには銭が埋まっている」略して「グラゼニ」をモットーに、もっと稼がなければと考える人間模様。それは理想論ではなく、現実を熱く生きる漢達の話。リアルな世界観にグイグイ引込まれる。」

「野球マンガの新たな切り口ですね。もう完全におっさん向けな気もしますが。もちろん今の調子で続くのもよいのですが、どこかで大きな出来事が起きて野球人生の岐路に!みたいな話が出てくることも期待しています。」

「何を描いても独特のいやらしさ(色んな意味での)、得体の知れなさ(ほめてます)がにじみ出る原作の森高夕次(コージィ城倉!)と、のびのびと、ヌケヌケと自分の線を作り上げて行くアダチケイジ、二人の相性が抜群。名コンビ誕生の予感。」

「野球マンガの新機軸。タイトルどおり、「プロ野球」と「金」がテーマですが、そのなかで描かれているのは飽くまで人間。いわゆるマンガ的、超人的な天才プレイヤーが出てこないだけに野球という世界の生々しさや現実のプロ野球選手の凄さを思い知らされます。こんな必死に頑張ってはるのにスタンドでビール飲んでヤジ飛ばして・・・申し訳ない!けど「グラゼニ」を読んで、もっとプロ野球ファンになりました!」

「大人も子供も楽しく読める微笑、マネーマンガ。細かいストーリーの中の大きな流れを感じさせて欲しい作品。」

「失われた 20 年の果てに、誰もが自分の雇用に不安を持つ 2011 年の日本。このマンガがウケてしまうのが果たして良いのか? と躊躇はするが、目の付けどころの勝利は疑うべくもない。」

「「おお振り」が出た時にもうこれで野球漫画のネタは本当に尽きた(キャラクターを替えるだけでどこかで見たようなストーリーが続く)と思っていたので、この作品が出てきた事に純粋に驚きました。スポーツだろうがなんだろうが仕事なんだからお金を稼がなくてはならない、凄く考えさせられる作品です。」

「プロ野球選手の年俸をフィーチャーしたマンガではあるが、主人公が金の亡者というわけでもなく、なんだかジンとさせらる話も多い。生きて行く上で何かしらの収入は必要にも関わらず、「お金」に関して話す事が、何か人としてイケナイという風潮がある世の中。このマンガはそこに踏み込みつつ、さらにヒューマンドラマも描いている。なんだかサッパリしていて心地良さを感じさせる。今までに読んだ事が無いタイプのマンガで、良い意味で衝撃を受けました。」

「王道の野球マンガは数多くありますが、『グラゼニ』はものすごい変化球。そもそもタイトルが「グラウンドには銭(ぜに)が埋まっている」という主人公・凡田夏之介 26 歳の造語。プロ野球チームスパイダーズの一軍投手で年俸 1800 万円の主人公は、自分より年俸の低い打者には強気ですが、年俸が倍だったりするとタジタジ。一試合一試合、場合によっては一球一球が年俸に結びつくシビアな世界は、社会人なら誰しもドキッとするはず。自分がどれだけの仕事をしているかの評価としてのお給料。同期よりもちょっとでも多くないか、先輩を超えられないか、後輩に超えられてないか、等々。ストーリーに感情移入していく中、華やかなはずのプロ野球世界がとたんに泥臭く感じられます。」

「1 話目の全てが印象的です。自分はスポーツしないし野球もよくわかりませんが、そんなな人におすすめかもしれません。漠然とヒーロー視してたものの内側の一端を見れます。改めてプロはカッコいい!!って思います。」

「巨人の星もキャプテンも、今ならダイヤの A だって読んでますが、これまた新しい視点の作品が出てきたなぁと思います。 プロ野球が題材だからこそ「年俸」という切り口で選手を描いて行くのは面白いですね。 また主人公もそこそこ良い選手ながらもあまりさえ無い風貌に、弱点もあったりとプロ野球選手だから実際は凄いのでしょうが、あまり高く見せすぎない、等身大の選手であり、自分のような庶民にも感情移入しやすく描かれているのもまた上手く感じました。 プロ野球選手なのですから貰ってナンボの世界ですよね ! 」

「野球界をテーマにしつつも、そこに溢れるのは、愛や夢より断然、金。ショーは興行。興行は娯楽。娯楽はお金。光ある場所にはそれだけ暗闇がある。世の二律背反をシビアに描いたストーリー。シビアだからこそ励みに