選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2012ノミネート作品

『信長協奏曲』石井あゆみ

  • 信長協奏曲 7 (ゲッサン少年サンデーコミックス)

  • 「連載当初から私が推し続けているこのマンガがとうとうランクインしそうな予感。何も考えていないようで、考えていて、でもやっぱり考えてなかったり、そんなサブローが好き。マンガ大賞の一位になるまで投票しつづけるつもりです。」

    「非常識なほどに歴史が苦手なわたしがこんなにすんなりと読めてしまい、しかも続きを心待ちにしてしまう、こんな歴史コミックは今までありませんでした。歴史をよくご存じの方にさえも「この先どうなるの?」と思わせてしまうストーリー展開の巧みさにうならされました。」

    「歴史上の人物の描き方が斬新かつエンターテイメント爆発で楽しい」。

    「高校生が実は織田信長だった!!歴史好きマンガ好きにはたまらない、この人がこの時代の人だったんだ!!様々な人物が入り乱れての歴史合戦。今後の展開を読者それぞれがいろいろ考えられるストーリーになっている。」

    「きょえーーー!と、ここまでの巻数で3回ほど、本気でびっくりしました。高校生がタイムスリップしてしまう、という設定はありきたりといえばありきたりなのですが、タイムスリップしたからこういうことだよね、とこちらが甘々で見ている前提をシュッと越えてパチン!と驚かされています。主人公の飄々としてるっぷり、作者さんもそういう人を食った方なのでは、と連想させられてしょうがありません、で、信長の行く末を我々はよく知っているわけで......!さて、この先どうなるの?!本気で気になる!」

    「この作品、そんな単純な話じゃないことに、読み進むうちに、ひたひたと気付かされ続けるのです。この先に何が待っているのか......!」

    「本当にこのまま、三郎が史実に基づいていくのかを考えると、最後の結末をどうやって迎えるのかが楽しみです。」

    「新しい!歴史ものなのにこんなにドキドキするとは。」

    「胸のすく主人公というのは、見ていて気持ちいいもので。歴史のアレンジ系の話好きには持ってこい。これも次へ次へと読み進んでしまいます。」

    「マンガ大賞 2012 ノミネート作品信長物なんて昔からよくあるよなぁ、桶狭間、楽市楽座に鉄砲 etcetc...。 はい知ってる知ってるなんて思って読んでビックリ ! すっかり集中して今出ている巻まで時間を気にせず一気に読んでしまいまた。 どれも秀逸な作品が多かった中でも主観的にも客観的にも一番嵌った作品になりましたのでこちらにて選出させて頂きました。 ある意味新約信長というのでしょうか ? しっかりと王道のストーリーは外さないながらも、随所に主人公やその周りの人々の作者ならではのオリジナリティもあり、史実もフィクションも一冊でニ粒美味しい作品に仕上がっていると思います。読み進めて行くと協奏曲の意味合いも分ってきて、またこれが良く出来ています。 是非ご覧あれ !」

    「史実通りにいくのか、オリジナルなラストを飾るのか、今後の展開が気になる。数ある織田信長関連のマンガの中でもこのぽややんでありつつ、まれにみせるキレ者の信長が一番すきです。」

    「非常識なほどに史実を知らないわたしがこんなにすんなりと読めてしまい、しかも続きを心待ちにしてしまう、こんな歴史マンガは今までありませんでした。歴史をよくご存じの方にさえも「この先どうなるの?」と思わせてしまうストーリー展開の巧みさにうならされます。実際に周りにおすすめしてみると「絵柄が苦手」という声をよく聞きました。しかしそこでつまずいては本当にもったいないぐらい引きこまれますし、このちょっと独特な絵柄も絶対に「かっこいい」と思えてくると思います。「歴史マンガが苦手」という方にこそ読んでもらえたら嬉しいです。」

    「そうきたか!と言いたくなる設定、展開が魅力的です。たくさんの歴史物を読破してきた猛者も、このアングルから信長を見せられると新鮮な楽しみ方ができるのではないでしょうか。」

    「設定そのものに特に目新しさはなく、下手をすれば既視感さえ感じられる内容なのに気がつくとグイグイと引き込まれてしまう。実にマンガらしい、単純明快なストーリーが心地よい。巻数的(2012 年 2 月現在・全 6 巻)にも、今が読み時。まさに「旬」な一冊。」

    「実際の歴史にそって進んでいるはずの中に様々な物語、影、想いが絡み歴史上、先はこうなるであろう・・と思うのに、思うのに、そういかない気もしてきてしまう。最近では、すっかり元高校生だったと忘れていた。本当は信長じゃない信長の成長を楽しみにこれからも読み続けたい。」

    「今回一番のサプライズ。絵は決してうまくないし、奇想天外歴史ものとしては想像の範囲内だが、「信長もの」の大前提である本能寺の変への周到な目配りと歴史マニアに媚びてないさじ加減が絶妙。」

    「不敵で、ふてぶてしくて、ただ「今」を素直に生きる主人公・信長がとにかく魅力的。帯には「織田信長の常識は全てこの漫画が破壊する!」とあるが、そもそも歴史的な常識のない人(私)にとってもシンプルに「こういう物語」としておもしろく読ませるのがすごい。奥方とのやりとりも、子供っぽいようでいて、妙にセクシー!」

    「戦国時代にタイムスリップしてしまったサブローは、病弱な織田信長に頼まれ、否応無く信長として生きる事に。歴史にうとく、今どきなサブローの自由な発言と行動は波紋を呼ぶが、その底知れぬ魅力は人を引き付ける。明智光秀、木下藤吉郎など歴史的に有名な人物の正体も含めて、今後の展開に期待。」

    「古いんだか新しいんだかさっぱりわからない画風、中学生でも考えつきそうなベタなストーリーなのに、読んだことのない面白さが宿っている。すっとぼけているのだがいざとなると気持ちよくさせてくれるキャラクターは、あだち=高橋ラインのサンデーの伝統かもしれない。」

    「選考員コメント・2 次選考タイムスリップものは大好物です!信長書店だけに信長の出てくるマンガは一押しです。」

    「信長と入れ替わった高校生のキャラクターが淡々としていて好感が持てる。歴史的な知識がなくても、人間関係がわかりやすく楽しめる。」

    「歴史に詳しくなくても楽しく読めちゃうマンガでした。高校生なのに芯がぶれないまっすぐな主人公が好きです。」

    「「これがこうだったら面白いよね」というシンプルな発想って、突き詰めずに放り投げちゃうことって、少なくありません。でも、それを突き詰めると、とんでもない名作が生まれる。例えば、「名前を書いたら人が死ぬノート」を想像したことのある人は少なくないでしょう。でも、それを突き詰めて考えて、「デスノート」を生み出せた人は、大場つぐみさんしかいませんでした。「高校生がタイムスリップして、信長と入れ替わっちゃったら」という発想は、今までもあって不思議がありません。が!!」

    「この作品、そんな単純な話じゃないことに、読み進むうちに、ひたひたと気付かされ続けるのです。この先に何が待っているのか......!」

    「だいぶ巻数がたまってきたので、オススメしやすくなってきたと思う。」

    「タイムスリップものはいまやジャンルまんがかもしれません。信長を主人公に、こんなキャラ付けがあったのか、とときめきました。石井あゆみさんのイメージの翼に読者として乗っかれて、たいへん幸福。なにも言わずにたたずむ信長くんの一重の切れ長の瞳が、ほんとうに饒舌です。」

    「数ある戦国ものマンガの中でも解釈と設定が面白いと思います。作者の中にちゃんと作品の地図が描かれているのがよくわかる。」

    「周りがざわざわ「面白い」って言ってたし、でもまた歴史ものかーと天邪鬼に思ったのも本当で、なんとなく敬遠していたところに他人から薦められました。じゃあ、読むか!と。そして読んだら、ごめんなさい、べらぼうに面白かった。こんな歴史物があるなんて!完全にやられました。読み終わって、にんまりしちゃった。出てくる人たちの魅力にも、すっかり参った。かっこいいのに、無理してなくて。肩の力がふわっと抜けます。不思議。他人から薦められて読むっていいなあと、改めて思わせてくれた作品です。ぜひ。」

    「主人公が熱くないのがいい。歴史物と構えなることなく読める。」

    「これもむちゃくちゃおもしろかった。タイムスリップ系はいつよんでもテッパンにおもしろい。たぶんドラマ化してもいいんじゃないかなあ」

    「タイトルがツボなので勝利。まずは信長という男は、イエズス会から「自分を神だと信じる哀れな人間」と、悲しい評価である事。また大胆なフィクションにより、安土桃山という時代がエンターテインメントとして昇華されている点は、気軽に楽しめる。」

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